暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
タユタマ 〜寝床が!?〜
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「「おらぁ!」」

ドガ!

すでにお互いが戦い始めて5分。
蒔風と応竜の戦いは、一見すると互角の勝負である。が



「はぁ、はぁ、はぁ」

「ンッン〜〜♪」

応龍の息は切れており、蒔風には鼻歌を歌うだけの余裕がある。


始まって二、三分はまだこうではなかった。
互いが互いの攻撃を打ち消しあい、見事な攻防をしていたのだ。

しかし蒔風は徐々に攻撃に込める力を上げていっていた。
応龍が気づかないように少しずつ。
しかもニヤニヤしながら。

まさに鬼畜である。


応龍がそれに気付いたのは、更に一分後であった。


「ぎっ!てめぇ、なんのつもりだ!」

「せっかく闘うなら派手に、かっこよくやろうぜ。いつまでその姿のつもりだ?」

「・・・・へっ。いいぜ、後悔すら感じない、絶望を味わいなぁ!」



ドン!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・・・・・・・
ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!


応龍が飛び上がり、雷が唸り、輝きの中から巨大な龍が現れた。
まさに、その姿は三強の名に恥じることのない巨躯である。


「それが真の姿か!さすがにでっかいねぇ!」

「応龍!やりすぎです!」

「黙れ!綺久羅美!このまま嘗められてたまるかよ!オレは最強の太転依、応龍だぞ!!」

「大丈夫だ。嘗めてなどいない。すごいと思うぞ。それだけの強さを安易に破壊なんかに使わない時点で、お前は十分に強さ手に入れている。だけどな」

「なんだ?言ってみろや!!」

「・・・だけど残念。オレの方がもっとすごい!」

「ぬかせや餓鬼がぁ!」

轟っ


応龍がその体で蒔風を押しつぶさんと突っ込んでくる。
それを見上げながら、蒔風が新たな力を借りる。



「やっぱ、空飛んでて鱗があって、妖怪ならこの人でしょ」
シパン!

蒔風の手の中に変身鬼笛が現れる。
それを吹き、振るい、その身体を風が巻く。

「ぬぐ!?」

突進してきた応龍は、その風に阻まれてしまう。



「変身中の攻撃は無効。基本だぜ?・・・は!」

スパァ!

そして手刀で風を断ち切り、姿を変えた蒔風が現れた。

「仮面ライダー威吹鬼」

「なんだそれは!?」

「気にすんなよ。はっ!(ドンドンドン!)」

「がっ!?・・・あん?なんだぁ!そんな豆鉄砲でオレに勝てるとでも・・・・思ってんのかぁ!」

バババババババババ!


トランペットを模した銃、音撃管・烈風で応龍に向かって引き金を引いていく蒔風。
だが、どうやら弾丸での攻撃は効かないらしい。

当然だ。
そもそも太転依に銃器など効果はないし、応
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