第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
タユタマ 〜走る、止める、戦う〜
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「この世界の人間じゃない・・・ですか?」
「そう。で、泉戸君の・・・紛らわしいから裕理でいいかな?」
「いいよ」
「ん。で、裕理の身が危ないから、オレが守りまっせ、ということ」
「さすが!裕理さんはやっぱりすごい人なんですね!」
「ははは、実感ないなぁ」
今、三人は泉戸裕理の家でもある神社に来ている。
そこで蒔風が事の顛末を話して、何とか納得をしてもらう。
十五天帝だとかを見せれば一発、ということを最近知った蒔風であった。
(なるほど・・・太転依と人間の共存する世界、ね)
裕理の隣にいる女性は泉戸ましろ、という名前だそうだ。
彼女の出生、そして太転依という生物のことの顛末を簡単にすると・・・・・
なんでも裕理とその友人たちが、多くの太転依を封じていた遺跡を壊してしまい溢れてきてしまったそうだ。
そして壊れた遺跡から、それらの太転依を封じていた綺久羅美守毘売(きくらみかみのひめ)という太転依が現れ、何とかしてほしいと言い残したらしい。
そしてその綺久羅美守毘売の生まれ変わりとして誕生したのがましろさんだそうだ。
当初の大きな問題を片付け、いまは裕理や他の太転依とともに、人間と太転依の共存に向けて頑張ってるらしい。
「そして二人は仲睦まじく、ってことね」
「ま、まあそうですね」
「と、なると・・・裕理さん。応龍たちにも知らせたほうがいいですね」
「応龍?たち?」
「ましろの他にも、三強という大きな力をもつ太転依がいて、知り合いなんですよ」
「四天王みたいな?」
「ええ。今から呼んでみましょうか・・・・」
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数分後、なんと五人もの人間が(うち二人は太転依らしい)集まった。
白いスーツ姿のホストのような風貌の応龍。
小さな女の子の姿をした、着物姿の鵺。
この二人が太転依三強の内の二人らしい。
そして何だか大きめのひよ子?を頭の上に乗っけてる小鳥遊ゆみな。
如何にもお嬢様みたいな雰囲気の如月美冬。
あとは元気っこっぽい河合アメリ。
この五人である。
「三強って聞いたんだけど、五人いるぜ?」
「ああ、三強なのは・・・」
「俺、応龍と」
「鵺であるわしと」
「ゆみなさんの頭の上に乗っている鳳凰です」
「フゥン、そのひよこが・・・・それって、あの応竜に鳳凰?」
自己紹介に、ふと蒔風が素朴な疑問を投げかける。
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