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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
うたわれるもの 〜白き皇〜
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【UTAWARERUMONO】−WORLD LINK− 〜FINAL ATTACK〜


オボロたちの武器が元に戻り、今度は蒔風の十五天帝が巨大化した。

「む、これは・・・」

「使え!!!これが俺たちの、仲間を守り、また守られる・・・その誓いの力だ!!」

「いくぞ!!!」





「仲間が強さ?ふふふふ、いつか泣くぞ、蒔風。貴様はいずれ・・・仲間を失いかけた時に・・・・泣き、叫び、自らの信念が・・・揺らぐだろう・・・・」



「ああああああああああああああああああああああああああああ!!!」




十五天帝の刀身が輝き、「奴」を消し去る光を放つ!!!!!



ザゴン!!!!ギュアッ、ドッガァァァァァ!!!!!





その世界をも両断できるような斬撃に、「奴」は、消えた。



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「オレの信念が揺らぐ、か。だがその時まで俺は貫くぜ?・・・その時がきたら、また見つけて、立て直すさ・・・・」

「ん?どうした?蒔風」

「いや、なんでもない」

「兄者はもう封印されなくてもいいんだな!?」

「そうだな。「奴」に取り込まれたハクオロさんの半身は、完全に消滅したはずだ。こう考えると、「奴」が取り込んでくれてよかったかもな」

「ああ。そうでもしない限り、アイツも滅びないだろうしな」


「それに、その余波かもしれないが、ハクオロさんも完全ではなくなっているな」

「えっ!ハクオロさんが?」

「うん。能力や仮面なんかは変わんないけど、死なないということはなくなったみたいだね」

「つまり・・・」

「つまり私も、君らのように寿命で普通に死ぬことになる。永遠の時は終わった」

「そ、それじゃ、ハクオロッ、さんはッ、うっうっ、グズッ」

「よかったですね」

「ああ、君のおかげだ、蒔風。お礼をしたいところなんだが・・・もう行くのだろう?」

「はい」

「マイカゼー」

「ん?なんだい?アルルゥ」

「これ」

「これは・・・・ふふ、ハチミツか。ありがとう」

「♪〜〜〜。」

「あら、アルルゥにしてはすんなり別れられるのね」

「マイカゼーには、また会えると思う」

「?どういうこと?」

「わかんない」

「でも、なんかそんな気はするな」

「ははは、では、またの再会を願っときますか」

「じゃあ、気をつけて」

「ん。でわでわ」

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