暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
うたわれるもの 〜白き皇〜
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を踏みしめ、猛然と「奴」に迫る。
ハクオロは「奴」に掴みかかり、その動きを止めた。


「貴様は我が半身を取り込んだ。それが仇になったな。貴様の中の半身を抑え込むことで貴様を止める!!!」

「てめえにできんなら俺にだってできらぁ・・・・ッ!!!な、が、なに・・・なぜ・・・・」


「奴」の動きが止まる。しかし、ハクオロの動きは止まらない。
その強大な腕の爪で、牙で、その標的を拳の餌食に!!!

「ばっかだなぁ。混ざりもんのお前さんに、ハクオロさんを止められるわけないっしょ?」



【UTAWARERUMONO】−WORLD LINK− 〜WEPON〜



その声と同時に、エルルゥの髪についている白いリングが輝き、巨大化した。
そしてそれは「奴」の体を抑え込む。

その姿が歪なものであると、阻止するように。

さらにオボロたちの武器までもが巨大化し、ハクオロにも扱える大きさになる。


「みんなの力だ。お前だけじゃなく、みんなで勝つんだ!!!」

「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」


ハクオロが武器を、力をその手に握り、「奴」に皆の力を指し示す。


シュカッ!
オボロの二刀が腹を裂き

ドムッ!!!
よろめいた「奴」をべナウィの槍が貫き大地に縫いとめ

ズバン!!!ザシュッ!!!
トウカとクロウの刀が四肢を切断し

ズッ!!バガアアアアアアア!!!
ウルトリィとカミュからの力であろう法術がその体を焼いて

ゴシャッ!!ゴゴン!!
カルラの大剣で頭部を叩きつぶす。


そして「奴」を束縛していたエルルゥのリングが爆発し、その体を吹き飛ばした。




煙が晴れ、「奴」の姿が見える。
腕も足も頭もなく、ただの黒い塊になっている「奴」が、どうやっているのか声を発する。


「なかまに・・・頼るのは・・・・・弱者の証拠よ・・・昔からよく・・・・・・・言われるだろ?」




「「それは違う!!!」」


「奴」の言葉に、抗うようにして蒔風とハクオロが叫んだ。


「私は決して一人ではここまで来れなかった。皆を先導し、時には私が導かれ、そうしてきたから私がいる!!そうして歩んできたことは、決して弱いことじゃない!!!」

「いいか?弱いから仲間になる。確かにそれはあるだろう。否定はしねえ。だがな、仲間ができるってことは同時に守るもんが増えるってことだ。そして仲間を守れるのは強い奴だ!!だから仲間が多い奴ほど、強いんだよ。強くなるんだよ!!!仲間を作った瞬間に、そいつらを守る想いが、人を強くするんだ!!!」




「「仲間が弱さの証拠なんて言ってる貴様に、この強さは得られない
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