暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
うたわれるもの 〜白き皇〜
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の獅子天麟をベースに、まず龍虎雀武が一本ずつ、獅子天麟の刃の方に背びれのように取り付けられていく。
そして取っ手のところにはトンファー型の天地陰陽が鞘に収まった状態で柄に取りつき、様々な持ち方ができるようになる。

最後に風林火山が一つにまとまる。
「風」「林」「火」「山」の順に横列に並び、柄がなくなり、獅子天麟の先端につく。


これこそ、全ての剣を一つにまとめた、十五天帝の真の姿。




その刀剣で「奴」の拳を弾き飛ばし、さらに襲いかかる拳を今度は弾けず、受け止める。


ブシュゥ!!!バダバダバダ・・・・


「いぎっ!!!ぐおおおおおおおおおおおおおおああああああ!!!!」

「マイカゼさん!!!」

「背中から血が!!!」

「なぜ避けなかった!!」

「ばーか。避けられなかったんだよ。思いのほか深く切れていたみたいだなぁ。ひっひっひっひっは!!!」


「奴」が蒔風にとどめを刺そうとその口に炎をためていく。
其のせいか、くぐもった声で宣言する。

「ふぉふぁりだ」

「最後ぐらい、しっかり言えやぁ!!!土惺弾!!!」


だが蒔風の叫びと共に、地面からバレーボールほどの大きさの土の弾丸が「奴」に向かって連射された。

「奴」はその攻撃にのけぞり、蒔風から多少離れる。
しかし手負いの状態での土惺弾は、その程度の威力しかなく・・・・・



蒔風は傷が開いた痛みと出血で、その場から動けない。


「足掻くなよ!!!」

再び炎が蓄えられていく。
蒔風に防ぐ術はない。蒔風には。



「蒔風!!!」

ハクオロが蒔風の状態を見てすでに駆け出している。
「奴」は炎の充填よりハクオロの方が早いと感じるや否や、即座に天井を崩してきた。




ドガ!!!ガラガラガラガラ・・・・・

「奴」が天井を崩し、蒔風たちをみんなまとめて瓦礫の下敷きにした。
その瓦礫の中から「奴」が姿を現して笑う。


「はっはぁ!!下敷き完了!!これで・・・・・ガウッ!?」

その瓦礫の中から腕が伸び、「奴」を殴り飛ばした。
さらに銀白に輝く翼が、瓦礫を吹き飛ばす。


そこには、ウィツァルネミテアとしての姿であるハクオロと、皆をその翼で覆い守った蒔風が立つ。


「蒔風・・・大丈夫か?」

ハクオロが大きな体で蒔風に聞く。
すでにハクオロの力によって、蒔風の傷は癒えていた。

「すまない。助かった。こんな力もあるんだな。俺には得意な方じゃないから、マジ助かる」

「気にするな。行くぞ!!蒔風!!!オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」


ダンダンダンダン!!!!

その巨体が大地
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