第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
うたわれるもの 〜暗躍する者〜
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いや、そいつが・・・・」
「皆さん!やつは私の敵です!様々な世界を巡る私をいつも邪魔してるのです!」
「いやまぁそうだけどさ、一旦話を・・・」
「問答無用!!せぇりゃぁ!!」
オボロが業を煮やして切りかかってくる。
蒔風は天地陰陽の内二本を抜き、上下から迫る刃を受け止め、身体を回転させ離れる。
そこにドリィ、グラァの弓が放たれるが・・・・
「(ダンッ!)畳返し!!」
バコッ!!
いきなり蒔風を隠す程度の大きさに、床が跳ね上がって壁になり、その弓を防ぐ。
「なにっ!?」
「なんだその術は!?」
「術じゃなくて技です。柔術の畳返しを床だとか地面でやってるだけですよ。まあオレは足でやってますが」
蒔風はそう説明するが、柔術なんて言われてもこの世界には存在していないので、彼らはちんぷんかんぷんである。
「ハッ!!」
「っ!!(ギィン!!)」
さらにトウカが攻めてくる。
その流れるような攻撃を、それに合わせるかのようにかわしていく蒔風。
「くっそ!!なあ、どう思う?白虎」
蒔風が己の剣に話しかける。
白虎はその剣の状態で応答する。
-言葉じゃダメならもうやることは一つでしょ-
「だよなー・・・・・いいぜ!!こっちだ!!」
「ま、待て!!」
蒔風が一気にジャンプし向かってくるオボロを飛び越える。
空中で回転しながらドリィ、グラァの弓をはじき、外にでた。
外は広い演習場になっており、そこで軍隊の訓練などをしているのだが、今はいない。
「とうっ、と。へへ(クイクイ)」
「あの野郎舐めやがって!!」
「若様!!待ってください!!」
「私たちも行きましょう!!」
「うん、お姉さま!」
「某たちも行くぞ!!カルラ!!」
「いいですわよ、トウカ。骨のありそうな方じゃないの」
そう言って他の者も全員が演習場にでる。
「奴」の姿はもうそこにはなかった。
「観念しろよ・・・おまえ、兄者の復活を拒むたぁどういうことだ!!」
「だーかーら!!話を聞けっての!!まったく・・・やっぱしゃーなしだな」
仕方なし、といいながら頭をポリポリと掻き、蒔風が腰に手を回す。
その動さに警戒する彼らが、武器を構えて怒声を上げる。
「なにをするつもりだ!」
「えぇ?お前らと戦って、オレが勝ったら話聞いてもらうつもり!!」
「てめえが?俺たちに?寝言は寝て言えや!!」
「さあて、レッツ肉体言語タ〜イム♪・・・力を借りるぜ!!」
そういうと、蒔風の腰に音叉が現れる。
蒔風はそれを構え、指ではじく。
ピィン、キィィ
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