第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
うたわれるもの 〜姉妹との出会い〜
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レの手を引いてきた。
外に連れ出されると、昨日は闇夜で見えなかったが、今見ると、壮大で、美しい、大自然がそこにあった。
アルルゥがオレの裾を引いて何かを差し出してくる。
「これ、ハチミツ」
どうやらアルルゥの好物のようだ。
「ん、ありがとう」
ハチの巣ごと食べるのには驚いたが、どうやらこれが普通らしい。
普通に食べるより甘かった。
そうしてアルルゥと一緒に遊んでいると、一頭のウマがやってきた。
ウマといっても「馬」ではなく、ウォプタルと呼ばれる二足歩行のトガゲのような動物だ。
よかった、こういう情報が瞬時に流れ込んでくるといちいち驚かなくて済む。
どうやらそのウマに乗っているのは大柄な男のようだ。
いかにも武人、といったような男で、エルルゥに用があるらしい。
「姐さん!!いますかい!?姐さん!!!」
「な、なんですか?クロウさん。そんなに慌てて!!」
「姐さん!!!聞いてくれ、そ、総大将が、総大将が復活できるってよ!!」
「え?ハ、ハクオロさんが・・・・?」
「そうだ!今みんな皇都にいる!!姐さんたちが最後だ!」
「それは・・本当なんですか!?」
「ああ、一昨日来たへんな男が、この國の失われし皇を害なく復活させようって来たんだ!!そいつ、俺たちの知らないような術を使うから、絶対だってよ!!」
「そんな・・・ハクオロさん・・・」
「どーしたの?」
「おお!!小さな姐さん!!聞いてくれよ!!実は・・・・・あんた誰だ?」
「失礼、オレは蒔風というものなんだが、その変な奴っての風貌を教えてくれ」
「あん?ああ、また姐さんに助けられた人か?すまねえが、後にしてくれな・・・・」
「そいつが実はお前らをだましているとしたら?オレの知ってるそういう奴だとしたら?どうする?」
「・・・・・あんたいったい・・・」
「俺もハクオロという人に会ってみたい。しかしその怪しげな人物も気になるんだ。教えてくれ」
「クロウさん、教えてあげてください」
「姐さん?」
「この人、何だか、普通じゃない気がするんです。でも、信頼もできる。そんな感じが、するんです」
「それは・・・」
「マイカゼ、悪い人じゃない」
「小さな姐さんまで・・・分かりやした、お教えしやしょう。そいつは・・・」
「全身が影で覆われたようなやつでしたよ」
to be continued
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