暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
うたわれるもの 〜姉妹との出会い〜
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
レの手を引いてきた。
外に連れ出されると、昨日は闇夜で見えなかったが、今見ると、壮大で、美しい、大自然がそこにあった。


アルルゥがオレの裾を引いて何かを差し出してくる。

「これ、ハチミツ」

どうやらアルルゥの好物のようだ。


「ん、ありがとう」

ハチの巣ごと食べるのには驚いたが、どうやらこれが普通らしい。

普通に食べるより甘かった。
そうしてアルルゥと一緒に遊んでいると、一頭のウマがやってきた。

ウマといっても「馬」ではなく、ウォプタルと呼ばれる二足歩行のトガゲのような動物だ。


よかった、こういう情報が瞬時に流れ込んでくるといちいち驚かなくて済む。


どうやらそのウマに乗っているのは大柄な男のようだ。
いかにも武人、といったような男で、エルルゥに用があるらしい。


「姐さん!!いますかい!?姐さん!!!」

「な、なんですか?クロウさん。そんなに慌てて!!」

「姐さん!!!聞いてくれ、そ、総大将が、総大将が復活できるってよ!!」

「え?ハ、ハクオロさんが・・・・?」

「そうだ!今みんな皇都にいる!!姐さんたちが最後だ!」

「それは・・本当なんですか!?」

「ああ、一昨日来たへんな男が、この國の失われし皇を害なく復活させようって来たんだ!!そいつ、俺たちの知らないような術を使うから、絶対だってよ!!」

「そんな・・・ハクオロさん・・・」

「どーしたの?」

「おお!!小さな姐さん!!聞いてくれよ!!実は・・・・・あんた誰だ?」

「失礼、オレは蒔風というものなんだが、その変な奴っての風貌を教えてくれ」

「あん?ああ、また姐さんに助けられた人か?すまねえが、後にしてくれな・・・・」

「そいつが実はお前らをだましているとしたら?オレの知ってるそういう奴だとしたら?どうする?」

「・・・・・あんたいったい・・・」

「俺もハクオロという人に会ってみたい。しかしその怪しげな人物も気になるんだ。教えてくれ」

「クロウさん、教えてあげてください」

「姐さん?」

「この人、何だか、普通じゃない気がするんです。でも、信頼もできる。そんな感じが、するんです」

「それは・・・」

「マイカゼ、悪い人じゃない」

「小さな姐さんまで・・・分かりやした、お教えしやしょう。そいつは・・・」










「全身が影で覆われたようなやつでしたよ」




to be continued



[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ