外伝〜戦天使の誕生〜後篇
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
つめ
「…………………うふふ、忠告、ありがたく受け取っておくわ。レンも鬼さんなんかになりたくないし。でも大丈夫よ。レンには大好きな家族がいるんだから♪」
レンは呆けていた後やがていつものような小悪魔な笑みを浮かべて答えた。
「フッ、そうか。………………ルーク、しばらくの間この娘を預かってもよいか?」
「あら。」
「ろ、老師!?突然何を……」
老剣士の突然の申出にレンは目を丸くし、ルークは驚いた後戸惑いの表情をした。
「なに……これ程の才能の塊を持つ者は滅多におらんのでな。これも縁じゃし、儂自らこの娘にお前のように鍛えようと思っているのじゃ。」
「それはレンにも俺の時のように”八葉一刀流”の剣技を教えるという事でしょうか?」
「うむ。一月あれば、この娘に教える事はなくなるじゃろう。どうじゃ?」
「えっと……俺はいいと思うんですけど……レンはどうなんだ?」
レンが自分にとって”もう一人の師匠”に当たる老剣士直々の修業を受ける事を聞いたルークは困った表情でレンに答えを訊ねた。
「ん〜……ま、1ヵ月でレンがもっと強くなるんだったらいいわよ。――――そう言う訳だから、エルナンさん。レンがお兄様達みたいに一人で依頼を受けるのを少しだけ待っててもらえないかしら?」
「勿論構いませんよ。レンさんの成長を期待して待っていますので、”剣仙”殿の元で色々学んでください。」
こうしてレンは”剣仙”ユン・カーファイの元で修業し、その結果僅か1ヵ月という短い期間で”皆伝”を認められ、修業を終えたレンは特例で”仮準遊撃士”という扱いで一人で依頼を請け始めた。後に歴代最年少の”八葉一刀流”の皆伝者である事から”小剣聖”の異名で有名になるレンであったが、剣に加えて銃や格闘技、そしてアーツもそれぞれを専門とする正遊撃士と同等の使い手でもあった事、そしてレンの天使のような可憐な容姿も合わさり”戦天使の遊撃士(エンジェリック・ブレイサー)”の異名で呼ばれる事になり、準遊撃士の資格も持っていないにも関わらず戦闘能力、事件解決力共にA級正遊撃士レベルとして遊撃士協会を含めた様々な組織からみられる事になった。また相場や株に興味を持ったレンは興味半分で手を出した。レンの相場や株を見る目はまるで神がかっているかのようにレンが手を出した相場や株は後にすべて上場し、その結果レンは一国をも養える莫大な金額の金銭を手に入れ、その金銭を使って”Ms.L”という偽名で様々な大企業の大株主の一人となってそれぞれの大企業の会社経営に口が出せる立場へとなり、時折会社経営に口を出してその企業に莫大な利益をもたらした。その事から各国の有力者達の間でも”Ms.L”の名を轟かせる事になったという…………
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ