外伝〜戦天使の誕生〜後篇
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「飛影斬!!」
「ぬぐっ!?」
レンはモルガン将軍を囲むように電光石火の速さで跳躍しながら5連続の斬撃を放ってモルガン将軍にダメージを与えた。奥義によってモルガン将軍の頭上に跳躍したレンは空中で武器を銃に変え
「アクロバレット!!」
「くっ、ちょこざいな……!?」
怒涛の銃撃を放って追撃した。そして銃撃を終えたレンは銃をホルダーに素早く収めた後両手で”溜め”の構えをし
「ニャン戦吼!!」
「甘いっ!!」
猫の姿をした闘気を落下のスピードも利用して攻撃したが対するモルガン将軍は斧槍で防御し、攻撃を防御されたレンは即座に空中で回転してモルガン将軍が構えている斧槍を蹴ってモルガン将軍の頭を飛び越えてモルガン将軍から距離を取った状態で着地して素早く二振りの小太刀を構えた。
「やれやれ……カシウスの奴め、とんでもない娘を育てておるな。あの年でここまでできるのだから、成長すれば一体どれほどの強者になるのだ?」
自分を傷つけた幼き天才少女をモルガン将軍は苦笑いをしながら見つめ
「しかし遊撃士協会所属と言うのが気に入らんな………王国軍の誇り高さ、見せつけてくれるっ!ぬううぅん!!」
やがて目の前の幼き天才少女が自分が嫌う組織の所属である事を思い出して厳しい表情をした後全身に膨大な闘気を溜め込んだ。
「ぜいやあっ!!」
膨大な闘気を溜め込んだモルガン将軍は跳躍してレンの目の前に斧槍を叩きつけ
「ハッ!」
斧槍が叩きつけられた瞬間、レンは後ろに跳躍して回避した。
「ぬおおおおっ!!」
しかしモルガン将軍はレンに向かって猛牛の如く突撃して身の丈程ある巨大な斧槍を軽々と連続で振るい始め
「クッ………!」
「むん!むん!むんっ!」
レンはモルガン将軍の重く、速く、鋭い一撃を必死に両手に持つ小太刀を巧みに使って受け流していたがそれでもいくつかは受けてしまい、その度に斬られた場所の服が破れると共に血が出始めた。
「おあああああっ!!」
怒涛の連撃を放ち終えたモルガン将軍は空高くへと跳躍して斧槍に膨大な闘気を溜め込み
「!!」
膨大な闘気を溜め込まれた斧槍を見て、直感で”不味い”と感じたレンが大きく後ろに跳躍した瞬間、モルガン将軍は斧槍を地面に叩きつけ、その際に起こった爆発の余波を受けたレンは吹っ飛ばされた!まさに獣が暴れるかのように放たれたモルガン将軍の奥義――――檄獣乱舞による最後の一撃はドーム型の小規模な爆発を起こすと共にアリーナのタイルを粉々に破壊して小さなクレーターを作った。
「まさかあのような細腕でいくつか受け流された上、最後の一撃も直撃を避けるとは………
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