外伝〜戦天使の誕生〜前篇
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ルーク達の元で修業し、ルーク達から合格レベルを貰えるほど腕が上がったレンは遊撃士協会のサポーターとして登録し、ルーク達を手伝いながら時間があれば協会支部で遊撃士の勉強をしていた。そしてグランセルに出張に行ったルークに付いていったレンはいつものようにグランセル支部の受付エルナンから様々な事を学んでいたが、エルナンが協会の用事で席を外すこととなり、エルナンから留守番を頼まれた。
〜遊撃士協会・グランセル支部〜
「―――それではレンさん、申し訳ありませんが留守番の方をお願いします。何かわからない事があれば、通信で他の支部の受付達に聞いて指示を仰いでください。」
「はーい。でも、留守番くらい他の支部でもやったことがあるから、一人で大丈夫よ。」
「フフ、それは心強いですね。―――それでは行って来ます。」
「いってらっしゃーい。」
エルナンを見送ったレンは受付で勉強を再開した。
「フウ。暇ね〜。遊撃士について書かれてある本の内容とか全て覚えちゃったから、時間潰しにもならないのよね。―――ティータイムにでもしようっと。」
一息つける為にレンは椅子から立ち上がろうとしたその時、人が近づいて来る気配を感じ、椅子に座り直した。
「―――すみません、こちらは遊撃士協会でしょうか?」
「はい、そうですよ。本日は一体何の御用でしょうか。」
「え………」
「おねえちゃん、だ〜れ〜?」
受付に座っているレンを見た女性は呆け、女性の傍にいた子供は首を傾げた。
「うふふ、こう見えてもレンは遊撃士の見習いなのよ?」
「わ〜、おねえちゃん、ユーゲキシさんなんだ〜。」
「え。ほ、本当に貴女のような子供が……?」
「ええ。ギルドからも承認して頂いています。―――こちらがその証書です。」
「…………本当だわ。」
レンからギルドが発行した遊撃士のサポーターを務める事を認める証書をみせられた女性は目を丸くした。
「それで話を戻しますが本日は何の御用でしょうか?」
「あ、はい。実は観光でこのグランセルを訪れたのだけど、エルベ離宮までの道のりがわからなくて……それでエルベ離宮までの案内と護衛を依頼したいのよ。」
「案内と護衛ですか。いつからをご希望されているのですか?」
「その………もし可能ならば今すぐしてほしいのよ。滞在期間も余り長くないし……」
「今すぐ……ですか…………遊撃士達は他の依頼で出払っていて、帰って来る時間が少々かかるのですが……………(うふふ、いい考えを思いついたわ♪)。もしよろしければこの私―――レンがエルベ離宮までの案内と護衛をさせて頂きますが。」
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