外伝〜戦天使の誕生〜前篇
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示をされた女性はカメラで写真を撮り始めた。
「ん?そう言えば確か名前に”ブライト”がついていたよな?――――まさか!カシウス・ブライトと”焔の剣聖”の関係者か!?」
レンを見つめながら考え込んでいた男性はある事に気付いて信じられない表情をして声を上げた。
「ええっ!?ユ、ユリアさんがあんな小さな女の子に!?」
「フフ、さすがはカシウス殿のご家族ですね………」
貴賓席で観戦していた青みがかかった紫色の髪をウェーブさせて腰までなびかせ、頭にはティアラを乗せている聡明な菫色の瞳を持つ少女―――リベール王国の王女であるクローディア姫と、その傍にいる優しげな雰囲気を纏わせている老婦人――――リベール王国の女王であるアリシア女王は微笑みながらレンを見つめていた。
その後レンは順調に勝ち進み、ついに決勝戦まで勝ち残り、同じく決勝まで勝ち残ったリベール軍の長、”武神”モルガン将軍と対峙した。
「フン、まさかこのような幼子が勝ち残るとはな。なんと嘆かわしい!王国軍の練度がここまで落ちていたとは……帰ったら、訓練を一から考え直さなければならんな。」
レンと対峙したモルガン将軍は部下達の不甲斐なさに鼻を鳴らして叫んだ後真剣な表情で考え込み
「うふふ、レンが初戦で戦ったユリア少尉以外で見込みがありそうなのは親衛隊の隊長さんぐらいだったけど、その人はお祖父さんが倒しちゃったじゃない。まあ、それ以外に見込みがありそうな人達はいなかったけど。パパが直々に教えたユリア少尉が出てきたから、てっきりシード大尉やリシャール中佐も出てくると警戒していたけど、二人とも出て来なかったから拍子抜けよ。」
レンは口元に笑みを浮かべてモルガン将軍を見つめた。
「あの二人の事も知っているとはさすがはカシウスの娘と言った所か。お主の言う通り、シードやリシャールが参加していれば、また結果は違っていたかもしれんがな……まあいい、始めるとするか。」
「これより武術大会、決勝戦を行います。双方、開始位置についてください。」
審判の言葉に頷いた二人は開始位置につき
「双方、構え!」
審判の言葉に続くように双方はそれぞれ武器を構えた。
「女神もご照覧あれ………勝負始め!」
そしてレンとモルガン将軍は決勝戦を開始した!
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