外伝〜戦天使の誕生〜前篇
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「なっ!?」
「絶掌撃!!」
「!?しまった!?」
一瞬でユリア少尉の背後に回ったレンは背後から放った強烈な突きでユリア少尉の手に持たれてある細剣を吹っ飛ばし、もう片方の小太刀をユリア少尉の首筋ギリギリに止めた!
「フフ、お見事。さすがはカシウス大佐のご息女の一人だ。まさか銃も使って来るとは……完全に油断していたよ。私もまだまだ精進すべきだな。」
武器を吹き飛ばされ、背後を取られると共に小太刀を首筋に突きつけられたユリア少尉は自身の敗北を悟った後苦笑しながら降参を示すかのように両手を挙げ
「貴女もね♪レンも初戦で一撃をもらうとは思わなかったわ。良い試合だったわ。」
レンが小悪魔な笑みを浮かべた。
「勝負あり!紅の組、レン選手の勝ち!」
二人の様子を見た審判はレンの勝利を宣言した。
ワァァァァァァァ―――――――――ッ!!
するとその時幼い天才戦士の誕生の歓声に会場は揺れた。
「やるじゃねえか、レン!」
「まさかあのユリア少尉に勝利するとは………」
二人の戦いを見ていたルークは感心し、エルナンは驚いた。
「なあ、エルナン。親衛隊員を倒しちまった時点でもう、レンの腕前は十分遊撃士として通用するってわかったんじゃねえのか?」
「ふふっ、確かにそうですね。今の彼女は最低でも正遊撃士の中でも(ちゅう)の下…………いえ、中の上クラスの腕前でしょうね。(それにしてもあれ程の幼さであんな動きができるとは。もしかしてあれもかの”教団”が作った薬物の影響なのでしょうか?)」
ルークの指摘にエルナンは苦笑いをしながら答え、幼き天才剣士を見つめた後レンの経歴を思い出して真剣な表情で考え込み始めた。
「ほう……カシウスめ、ルークに続いてまたもや見所のある剣士を見つけてきたな。あの年齢であそこまで動ける事に加えて得物の素早い切り替えを利用した連携攻撃まで行えるとは……なんと末恐ろしい幼子よ。」
同じ頃違う席で二人の試合を見ていた老剣士は感心した様子でレンを見つめていた。
「あ、ありえねえ。あんな小さなガキが親衛隊員の中でも抜きんでた実力を持つユリア少尉を破っただと!?」
「ほえ〜、あの子、とっても可愛くて強いですね、ナイアル先輩。」
レンとユリア少尉の試合を見ていた無精ひげを生やした男性は口を大きく開け、男性の側にいる眼鏡をかけた女性は呆けた様子でレンを見つめ
「ドロシー!とにかく、あの娘の写真をとっておけ!あの年で親衛隊員を破っただけでも十分記事にできる上、容姿も抜群だから表紙にも飾れる!」
「アイアイサー!」
男性に指
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