外伝〜戦天使の誕生〜前篇
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中、レンは笑顔を浮かべた。
「――それで、エルナンさん。これでレンには”遊撃士の知識”は十分持っているってわかったわよね?レン、一人で依頼を請けてもいいかしら?」
「……………もう一つ。それをクリアしたなら、各支部や本部に貴女の事を掛け合いましょう。」
「あら、今度は何かしら。」
「――――明日から始まる生誕祭の途中に開かれるメインイベント――――闘技大会で優秀な成績で収めることです。」
「闘技大会……!」
「毎年軍や遊撃士の連中が腕を競い合っているあのイベントか……確かにレンの腕前を見るのにちょうどいいイベントだな。」
エルナンの提案を聞いたクルツは驚き、ルークは納得した様子で頷き
「な〜んだ、とっても簡単じゃない♪―――いいわ、エルナンさん達がレンの腕前に安心できるように闘技大会ではレン、本気を出しちゃうんだから♪」
レンは笑顔で答えた。そして闘技大会の日、レンは選手として登録し、闘技大会に参加する事となった。
〜グランアリーナ〜
これより闘技大会を始めます。まずは第一試合、南、蒼の組。王国軍親衛隊所属、ユリア・シュヴァルツ。北、紅の組、遊撃士協会所属、レン・ブライト
「お、いきなりか。」
「王国軍の親衛隊員……それもあのユリア少尉が相手ですか。さて、どこまで戦えますかね?」
観客席にいるルークは放送を聞いて目を丸くし、エルナンは真剣な表情でアリーナを見つめていた。そしてレンとリベール王国の王族を守る親衛隊員である女性騎士―――ユリア・シュヴァルツがアリーナで対峙した。
「こ、子供……?」
レンと対峙したユリア少尉は戸惑い
「うふふ、いきなり親衛隊員さんだなんて、レン、ついているわ♪ここで貴女を倒したらレンは一気にみんなの注目の的よ。」
レンは小悪魔な笑みを浮かべてユリア少尉を見つめていた。
「レン君……だったかな?”ブライト”とはもしや……」
「うふふ、お察しの通りお兄様は”焔の剣聖”、パパは”剣聖”よ♪」
「フフ、やはりか。カシウス大佐のご息女となると、油断はできないかもしれないな。」
目の前にいる少女がかつての恩師の娘である事に気付いたユリア少尉は口元に笑みを浮かべてレンを見つめていた。
「これより武術大会、第1試合を行います。双方、開始位置についてください。」
審判の言葉に頷いた二人は開始位置につき
「双方、構え!」
審判の言葉に続くようにレンは2本の小太刀で二刀流の構えをし、ユリア少尉は細剣を構えた。
「勝負始め!」
そして審判の言葉を合図にレンとユリア少尉は試合を始めた!
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