外伝〜戦天使の誕生〜前篇
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んが用事で席を外して、レンがお留守番をしていた時にたまたま、あの人達が来たのよ。しかもすぐに向かいたいって本人達も言ってたわ。―――遊撃士もいない緊急時ならサポーターでもいいんでしょう?」
「む………しかしだね、観光が目的ならそれ程緊急性はなかったはずだ。しかも君のような幼い子供が護衛なんて。もし、依頼人達に何かあったらどう責任を取るつもりだったのだ?」
「あら、例え観光が目的でも”あの人達にとっては緊急性がある”と判断して、請けたのよ。それにレンはルークお兄様やクルツさん達と一緒にこの辺の魔獣や手配魔獣とも戦い、一人で勝った事があるわ。それはクルツさんも確認しているでしょう?」
「………やれやれ。これはエルナンさんに任せるしかないな……」
レンの説明によって反論を全て封じられたクルツは疲れた表情で溜息を吐いた。その後支部に戻ったレン達は戻ってきたエルナンやルークに事情を説明し、更にはレン自身が今回一人で護衛を無事終えたので、今後は普通の遊撃士達のように一人で依頼を請けたいと言い出した。
〜遊撃士協会・グランセル支部〜
「依頼をレンさん一人でこなしたい……ですか。」
レンの提案を聞いたエルナンは真剣な表情で考え込み
「ええ。今回無事何事もなく依頼を終えたのだし、ルークお兄様や他の遊撃士の人達のサポーターをやっていたお蔭で、仕事の要領は既にわかっているわ。勿論、荒事関係もへっちゃらよ。」
「まあ、実際リベール中に生息している雑魚魔獣はレン一人で対処できるし、手配魔獣との戦いでも十分戦力になるしな。」
「しかしだね。まだ彼女は規定年齢すら達していないどころか、試験も受けていないんだよ?」
レンが一人で仕事をこなす事に若干賛成気味なルークに対し、クルツは真剣な表情で反対し
「あら、だったらその”試験”を今レンに受けさせてよ。レン、いっぱい勉強したから筆記試験なんて楽勝よ♪」
クルツの反対を聞いたレンは小悪魔な笑みを浮かべて提案した。その後レンはエルナンが作った通常より難問の筆記試験を受けた。
「…………………まさか、レンさんにここまでの知識があるとは。――――満点です。筆記試験は文句なしの合格ですね。このテストの内容には正遊撃士でしかわからない問題も混ぜてあったのですが……それも正確に答えてしまっていますから、正直知識の点では彼女は正遊撃士クラスでしょうね。」
筆記試験の採点を終えたエルナンは目を見開いた後レンを褒めるかのように笑顔でレンを見つめ
「なっ!?」
「ハアッ!?ま、満点!?」
「うふふ、準遊撃士になる試験には関係のない遊撃士の本をいっぱい読んだ甲斐があったわね♪」
自分の成績に二人が驚いている
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