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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
序章〜トールズ士官学院〜 第1話
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が俺達の後輩ってわけだな?」

その様子を遠巻きで見ていたバンダナの青年は呟き

「まあ、名目こそ違うが似たようなものだろうね。」

黒いツナギの娘は青年の言葉に頷いた。

「私達の努力が報われたのならこんなに嬉しいことはない。一年間、地道に頑張った甲斐があるというものだよ。」

「だよな〜………って、お前は努力なんかしてねぇだろ。好き勝手やっただけじゃねーか。」

「フッ、それは君も同じだろう。しかしアリサ君といい、可愛い子ばかりで嬉しいな。これは是非ともお近づきにならないとね♪」

「へえ、知り合いでもいんのか?」

表情を赤らめて言った娘の言葉を聞いた青年は尋ねたが

「……じゃなくて!コナかけまくるんじゃねーよ!お前のせいでこの一年、どんだけの男子が寂しい思いをしたと思ってやがるんだ!?」

すぐにある事に気付いて娘を睨み

「……………(フッ)」

睨まれた娘は鼻で笑い

「は、鼻で笑いやがったなァ?」

青年は娘を睨んでいた。

「も〜、二人ともケンカしちゃダメじゃない。」

その時少女の声が聞こえた後、二人に小柄な少女と太った青年が近づいてきた。

「やあ、二人ともお疲れ。」

「他のヒヨコどもは一通り仕分け終わったみてーだな?」

「うん、みんなとってもいい顔をしてたかな。よーし!充実した学院生活を送れるようしっかりサポートしなきゃ!」

「フフ、さすがは会長どの。」

「おーおー、張り切っちゃって。」

笑顔を浮かべている小柄な少女を娘と青年は微笑ましそうに見つめ

「まあ、多少の助けがないと最初のうちは厳しいだろうしね。―――それで、そちらの準備も一通り終わったみたいだね?」

太った青年は二人を見つめて尋ねた。

「ああ、教官の指示通りにね。しかし何というか……彼らには同情禁じえないな。」

「ま、それは同感だぜ。本年度から発足する”訳アリ”の特別クラス……せいぜいお手並みを拝見するとしようかね。」

そして娘の言葉に頷いたバンダナの青年は旧校舎を見つめていた……………
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