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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
序章〜トールズ士官学院〜 第1話
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大声で言った後説明をし、笑顔になった。

(『世の礎たれ』か……)

ヴァンダイクの演説を聞いたリィンが考え込んだその時

「うーん、いきなりハードルを上げられちゃった感じだね?」

隣の席に座っている夕焼けのような赤毛の少年がリィンに声をかけてきた。

「ああ、さすがは”獅子心皇帝”と言うべきか。単なるスパルタなんかよりも遥かに難しい目標だな。」

「あはは、そうだね。僕はエリオット・エリオット・クレイグだよ。」

リィンの言葉に笑顔で答えた少年―――エリオットは自己紹介をし

「リィン・シュバルツァーだ。そういえば……同じ色の制服だな?」

リィンの自己紹介をした後エリオットが着ている赤い制服を見て尋ねた。

「うん、どういう事なんだろうね?ほとんどの新入生は緑色の制服みたいだけど……あ、向こうにいる白い制服は貴族の新入生なのかな?」

尋ねられたエリオットは不思議そうな表情で頷いた後最前列にいる白い制服を着ている生徒たちを見つめ

「ああ、そうみたいだな。だが…………」

リィンも答えた後考え込んだ。

「どうしたの?」

「いや、何でもない。」

エリオットに尋ねられたリィンが答えたその時

「―――以上で”トールズ士官学院”、第215回・入学式を終了します。」

男性の声が聞こえた後声が聞こえた方向を見つめた。

「以降は入学案内書に従い、指定されたクラスへ移動する事。学院におけるカリキュラムや規則の説明はその場で行います。以上―――解散!」

その後リィンやエリオット達――――赤い制服の生徒たち以外は全員講堂を出て行った。



「指定されたクラスって………送られてきた入学案内書にそんなの書いてあったっけ?」

「いや、なかったはずだ。てっきりこの場で発表されると思っていたんだが……」

講堂を出て行く生徒たちを見つめて戸惑っているエリオットの言葉にリィンが答えたその時

「はいはーい。赤い制服の子達は注目〜!」

女性の声が聞こえ、声が聞こえた方向に振り向いた。

「どうやらクラスがわからなくなって戸惑ってるみたいね。実は、ちょっと事情があってね。―――君達にはこれから『特別オリエンテーリング』に参加してもらいます。」

女性教官はリィン達を見回して説明し

「へ……!?」

「特別オリエンテーリング……」

説明を聞いた眼鏡の男子は驚き、金髪の女性は呆け

「ふむ………?」

「……………………………」

青色の髪の女子は考え込み、銀髪の少女は黙り込み

「フフ、一体何をさせられるのかしらね?」

「”あの人”が関わっていますから、絶対普通ではない事を
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