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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
異伝〜新たなる軌跡のプロローグ〜後篇
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は常任理事の一人なので、リウイ陛下が学院を訪れた際は失礼のないようにな。」
「ええっ!?あ、あの”英雄王”が常任理事の一人ですか!?」
「という事は毎月リウイ陛下がこのトールズ士官学院に姿を現す事になるのですか…………」
「……こりゃ今年は学院始まって以来のとんでもない年になるぞ……」
ヴァンダイク学院長の説明を聞いたトマス教官は驚き、ハインリッヒ教官は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、マカロフ教官は表情を引き攣らせた後疲れた表情で溜息を吐いた。
3月31日――――
〜帝都ヘイムダル・駅構内〜
お待たせしました。バリアハート行き旅客列車が参ります。白線の内側までお下がり下さい。
「………来たか。それじゃあエリス、元気でな。」
さらに数週間後エレボニアの帝都の列車の駅内で列車を待っていた赤い制服を身に纏った黒髪の少年リィン・シュバルツァーは列車が駅に停まると、自分の傍にいる清楚な雰囲気を纏っている少女に話しかけ
「はい。頑張ってください、兄様。私もリフィア殿下の専属侍女に抜擢された姉様のように一日でも早く立派な淑女になれるように頑張ります!」
話しかけられたリィンの妹の一人――――エリスは頷いた後真剣な表情になり
「ハハ……まあ、頑張るのはいいけど無理だけはするなよ。」
エリスの様子を見たリィンは苦笑した後前方車両に乗り込んだ。
「それじゃあ二人とも行きましょう。」
一方リィンと同じように赤い制服を身に纏ったプリネは赤い制服を身に纏ったツーヤと漆黒の軍服を身に纏ったレーヴェに促し
「はい。」
「ああ。」
促された二人はそれぞれ頷いた後、後方車両に乗り込んだ。
こうしてエレボニアの運命に関わる異世界の英雄達と後に”英雄”となる者達を乗せた列車はエレボニアで新たなる”軌跡”を描く者達にとって全ての始まりの地である”トールズ士官学院”がある小さな町――――トリスタへ走り出した……………………
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