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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
異伝〜新たなる軌跡のプロローグ〜中篇
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……ハアッ!?で、殿下!?何で”剣帝”がこの学院の……しかも実戦技術の臨時副教官の上、”Z組”の臨時副担任になっているのですか!?」

ヴァンダイク学院長の言葉に眉を顰めたサラはレーヴェの書類を見て呆けた後声を上げ、書類の内容をよく読んだ後信じられない表情でオリヴァルド皇子を見つめて尋ねた。

「プリネ姫を学院に通わせる条件の一つとして、プリネ姫の護衛役としてルクセンベール卿と”彼”を傍に居させることをリウイ陛下が出してきてね。”彼”の場合はルクセンベール卿と違って年齢的にも学院生になるのは無理があるから、臨時教官にしたって訳さ。」

「し、しかしこの男の事は殿下はあたし以上にご存知なのでは…………?」

オリヴァルド皇子の話を聞いたサラは複雑そうな表情でオリヴァルト皇子を見つめて尋ねた。

「―――2年前の事件で”彼”と浅からぬ因縁がある事は承知している。―――どうか彼が学院に来ることを認めてくれないだろうか?」

尋ねられたオリヴァルト皇子は静かな表情で答えた後頭を下げ

「殿下…………ですが本当に大丈夫なのですか?”剣帝”が学院で……いえ、このエレボニアで”結社”関係で何もしないという保証はあるのですか?」

オリヴァルト皇子の行動を見たサラは複雑そうな表情をした後、真剣な表情で尋ねた。

「ああ、それは大丈夫だよ。今の彼はプリネ姫にご執心の上、ただならぬ関係――――つまり恋人同士だから、プリネ姫を裏切る事は絶対にありえないさ♪」

「ハアッ!?”剣帝”と”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”が!?一体どうして……!というかメンフィル皇家はその事を知っているのですか!?」

笑顔で答えたオリヴァルト皇子の答えを聞いたサラは信じられない表情で声を上げた後、オリヴァルド皇子に尋ね

「ハッハッハッ!それは”彼”が来てから存分に聞けばいいだろう?サラ君は彼の”先輩”になるのだから♪これから彼は2年間、”Z組”の副担任をするのだから担任であるサラ君はいつでも聞ける機会があるのだしね♪」

「…………確かにそうですね。これはあたしにとっても”結社”の事も聞ける絶好の機会ですね………了解しました。先輩として悪巧みをする暇もできないくらい”剣帝”を扱き使いまくるのでご安心下さい!」

笑顔で笑った後からかいの表情になったオリヴァルト皇子の話を聞いたサラは頷いた後口元に笑みを浮かべて答えた。

「フッ、それを聞けて安心したよ。彼には先輩として色々と教えてあげてくれ。」

「お任せ下さい。……いや〜、まさか”剣帝”を扱き使える日が来るとは思いませんでしたよ♪2年前に”連中”から受けた”借り”を倍返しする絶好の機会ですよ♪」

「……臨時とはいえ、新任の教官をあまり苛めない
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