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ダークソード・オンライン
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「遂にサービス開始時間三十分前か」

 少しばかり窮屈な部屋でそう呟く少年がいた
 ベッドの上で座り込み、両手で持った白い巨大な箱を眺めている
 箱の表面には『ソードアート・オンライン』と書かれていて、その下にはSAOと書かれている


 22歳サラリーマンの従兄弟(社蓄)から貰った約束されたプレゼント。 ソードアート・オンラインのβテス
 トでβテスターになったらソードアート・オンラインの1000名初回限定版パッケージをくれてやると約束して
 くれた。税抜き78000というクソ高い値段でだ。約束は絶対に守る男だからな、仕方ないネ


 そう思いながら箱を開けると、箱の中に薄っぺらく横に長い手紙が入っている
 多分下にはナーヴギアとか取り扱い説明書があるのかもしれない。しかし、手紙が遮っている
 少し頭に来て手紙を破り捨てようとしたら、〜イトコから〜と手紙の表に書かれていた


 む?と、思わず口をへの文字にしてしまった。あの従兄弟から手紙を貰った事が無いからだ
 正直、あの従兄弟はただのサラリーマン(社蓄)なのか...と思った事がある事が結構ある

 例えば今だ。何故開封されていない箱の中に従兄弟の手紙かもしれない手紙が入っている事だ 
 まあ、それは今確認するとして、これだけは言わせてもらう


「あんの良引き従兄弟が」


 本当に馬鹿なんじゃないのか?何万、何十万の人がこの限定版を応募して手に入れるは至難.....というか、
 運が良すぎないと手に入れる事が出来ない代物だ。本当に手に入れやがるとは・・・恐れいった。感服だ
 しかも、お値段は180000円(税入り)だ。どこからそんなお金を・・・


[お・金・を・借・り・た・よ]


「あっ・・・」


 全てを瞬時に察した俺は手紙を閉じて丸めてごみ箱に勢いよく相手のごみ箱にシュウゥゥゥゥゥトした
 手紙の内容が一時期話題になったけど二期はなかったアニメのOPの曲名のパロディみたいじゃねえかゴラァ


「うん。とりあえず用意しよう」


 @@@


『ソードアート・オンライン』通称[SAO]
 サービス開始前の世界初最大級のVRMMORPGという類いのゲーム。このゲームをプレイするにはソードア
 ート・オンラインのソフトとナーヴギアが必要不可欠


 VRMMORPGの正式名称は英語のテストに出たらブチ切れる位のレベルなので割愛
 要するに、現実に近いグラフィックと臨場感。今までのゲームの常識を覆す『コントローラーを使用しない』
 という圧倒的なインパクトはゲーム好きやゲーマーの心を鷲掴みどころか一度プレイしたら虜になる
 少なくとも俺はそう思っている。βテストの時は滅茶苦茶楽しかっ
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