第8話『初めての部活動』
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ゃ部の存続が危うくないか? この先輩たちからは全く危機感を感じないが。
ガラッ
「やぁこんにちは、新入生たち! 歓迎するぜ!」
「わっ!?」
俺は不意を突かれ倒れそうになるも、何とか堪える。
元気に魔術室に入ってきたのは、部活動紹介の時に前で話していた部長だった。
それにしても、部活動紹介の時とは比べ物にならないくらい、テンションが高くないか?
クールな人かと思ったけど、もしかしたらユーモアの方が強い人なのかな。
「…ってあれ? 1人だけ? マジで?」
「みたいです」
部員の答えを聞いて、部長が心底悲しそうな顔を見せる。そんなに欲しかったんだ、新入生。
「5人は欲しかったんだけどな…」
「今日はたまたま来れなかったんじゃないですかね?」
「そうだといいけど」
ものすごく新入生が気になる様子の部長。
この場に俺さえ居なかったら、この人は悲しすぎて発狂しそうな雰囲気だ。
断言できる。この人は絶対面倒くさい人だ。
「そ、それより今日は何をするんですか?」
俺は今日の活動について訊く。まぁ最初だからということで予想は大体つくけど、少しくらいなら魔術部っぽいことはするんじゃないだろうか。
「うーん…」
随分悩んでいるな。まさか決めてないのか? 予定を。
まぁ真剣に考えてるご様子だから、待つとするか。
「じゃあ、あの時の魔法陣の説明なんてどうかな!」
あれ〜? どうしてそうなるの〜?
もしかして常識ってものがないのかこの人は!? いや、それとも俺が無かったのか!?
「先輩、普通は最初なら自己紹介をするもんですよ。このままじゃ俺たちは、この新入生の名前も知らずに過ごしていくことになりますよ?」
ナイスフォローです2年生の先輩!
その通りですよ! まぁ俺の場合は自己紹介を済ませないと気が楽にならないし、そもそも先輩の区別ができない!ってことですけど。
「あ、そっか。んじゃ自己紹介してもらえる? 新入り君」
あぁ、この立派な部長は常識が無かったんだぁ…。良かった…俺が普通で。
・・・と思っている暇は無いようだ。もう自己紹介の時間に移ってしまった。
この人は切り替えが早いタイプだ。
「三浦晴登です。よろしくお願いします」
やった! 普通に自己紹介ができたぞ! 相手が先輩だからということがあってか、良い感じに緊張が抜けたのかもしれない。
「三浦か、よろしく! 俺は部長の黒木終夜だ! これから頑張っていこうぜ!」
堂々とした態度で自己紹介を終えた部長。これからは「部長」か「黒木先輩」と呼ぼうかな。
「じゃ話
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