第8話『初めての部活動』
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瞬間移動してるんだからな。
こちとら目を開けたら生徒が見渡せたから、心底ビビったつーの。しかも体育座りのまま移動してたから、今もその状態でなんか恥ずかしいし…。
でも、この部は…凄い!
*
「失礼しま〜す…」ガラッ
回想を終えた俺はドアを開き、弱々しい声で部屋の中に呼びかける。
だが、返事が返ってこない。教室も電気が点いておらず暗いし、まだ誰も来てないのだろうか。
とりあえず待つことにした。
「「失礼しまーす」」
「!!」
10分ほど待ち、少々退屈していた頃にようやく部員らしき人たちの声が響いた。
少し驚いた俺はテンパりながらも挨拶をした。
「こ…こんにちは!」
「ん? あ、新入生か! よろしく!」
会話…とまでは言わないが、一応挨拶をすることはできた。優しそうな男の先輩たちだ。
「今年は新入生が来て良かったよ〜」
「え、それって…?」
先輩がそう口走るのを、俺は聞き逃さなかった。それはつまり・・・
「ウチは毎年部員が少ないんだよな」
「不気味、だとか、怖い、とかいう理由でな」
…確かにその通りだ。
もしこんな部活が大人気だったら、さすがに生徒たちの精神を疑いたい。俺の精神状況は知らんが…。
「でも今年だって少ないよ」
「部長のおかげで多少は増えるかと思うが…」
後から知った話だが、ステージに立って話していたあの人がやっぱり魔術部の部長だったそうだ。でもって才能があったんだとか。何の才能かは知らないけど…。
「新入生で他に入ってくれた人はわかる?」
俺以外にってことか? 誰がどの部活に入った、とか把握はしてないからな…。
「すいません。わからないです…」
お役に立てず申し訳ありません…。
それよりもこんな雑談で過ごしちゃってて良いの? 部活動という部活動を何もしていない訳だが…。
「この部は主に何をするんですか?」
俺は内容について訊いてみた。部活動紹介の時は言わなかったし、まずそれどころじゃなかったもん。普段の活動ってどんなことしてるのかな?
「魔術の研究…とかか?」
「あるいは魔法…?」
ヤバかった。この部活はホントにヤバいよ。
ここの教室だけ世界観と言うか、何かが違う!
普通に『魔』を口走る時点でもう違う!
「えっと、部員は何人ですか?」
ヤバいヤバいと言っても、入ってしまったものは仕方ない。とりあえずは情報を貰おう。
「俺たち2年生が4人、3年生が2人だ。後は新入生で+αだが…」
予想よりも全然少ないじゃん。これじ
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