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Eipic1-D移ろいゆく季節〜The Road to Ace of Aces〜
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都航空隊、出ます!」ランスター一尉たちが席を立って、「アレッタ三佐、応援お願い出来ますか!?」アレッタ三佐に応援要請をした。戦技教導隊はその戦力から応援部隊としても重宝されるからだ。

「無論! 俺たちも応援部隊として出動だ!」

「「「「了解!」」」」

そういうわけで、私たち第4班もランスター一尉たち首都航空隊と一緒に出動する。地上本部から出て防護服へと変身、そして空へ飛び立つ。

『西部から首都第2空港へと飛行していた貨物便が、複数名の魔導師によってハイジャックされました。乗員は3名。うち1人が魔法を受け重傷とのことです。ハイジャック犯の狙いは、運搬中の貨物と思われます。針路は当初の目的地・第2空港です。防衛隊は空港へ、航空隊は貨物機の元へお願いします』

地上本部の管制室から現状が伝えられた。私たちはハイジャック犯をどうするかを話し合いながら飛び続けて、そして目視で貨物飛行機を捉える。そんな貨物機から『局員は出てくんじゃねぇ!』って通信が入った。ハイジャック犯からのものだ。

『た、助けてくれ!』

『黙って運転士てりゃ良いんだよ、オラ!』

『ぎゃあ!?』

『機長! 機長がデバイスで殴られた! 頭から血が! 意識がない!』

通信が乱れる。ハイジャック犯が機長さんを殴ったみたいで、しかも意識が飛んじゃうほどの威力のもの。時間を掛けちゃうと出血による後遺症が出ちゃうかも。でもだからと言ってこれ以上攻めると、もっと酷いことになりそう。手を拱いてる私たちに、『失せろ、失せろ! 轢き殺すぞ!』そんな怒声と一緒に、私たちの方角へと進路が変更された貨物機が向かってきた。

「とりあえず犯人を刺激しないように離れましょう!」

ランスター一尉が指示を出したことで、私たちは「了解!」応じて貨物機から距離を取る。すると『判ればいいんだよ! もう近付いてくんなよ!』ハイジャック犯がそう吐き捨てた。

『ひぃー! 誰か、助けてく――』

そこで通信が切られた。どうすることも出来ない私たちはただ貨物機を見送ることに。貨物機の針路はまた変わって、「あれ・・・?」第2空港とも違う方角へ向かって飛び始めた。そのことを管制室に報告する航空隊員さんと、「空港に着陸しないとなると、かなりまずい状況ですね」悔しげに唸るランスター一尉。

「うーむ・・・」

「突入して押さえますか?」

「いや、それはダメだろ。貨物機の窓はコックピットだけだ。後部ハッチも乗員の操作なくしては開けられない。無理に魔法で破壊すると、犯人に気付かれ、乗員の身の安全が危うくなるし、機体そのものも空中分解する可能性がある。強行突破は着陸後での最終手段にするべきだ」

「とにかく後を追いましょう。コックピットから見えなければ大丈夫なはずです」
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