第3話
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
な。なのに”皆伝”を貰うなんて正直俺には不相応だと思っているよ。」
「フッ、不相応なのは私も同じだ。」
その後二人の上司が呼びに来るまでルーク達は様々な談義で盛り上がっていた。
「――――まさか、お前がこの世界にいるとはな、レプリカルーク。お前の噂を聞いてもしやと思っていたが、本当にこの世界で生きているとはな。」
ガイ達が離れると大柄な髭面の男性がルークに話しかけてきた。
「!?」
義理の両親以外知らないはずの自分の正体を言い当てた人物の声を聞いて血相を変えたルークが振り向くとそこには、見覚えがある髭面の男性がいた。
「ラ、ラルゴ!?な、ななななな、何でお前が生きてんだよっ!?」
かつて戦った強敵の登場にルークは混乱し
「フッ。信じられぬ話かもしれぬが俺は気付いたらこの世界に倒れていて、それからこの世界でずっと生きてきた。」
「ハアッ!?お、おい。まさかとは思うが師匠達までこの世界にいるって事はないよな?」
男性の口から聞いた信じられない話を聞いて表情を引き攣らせて尋ねた。
「フン、その言い方だとヴァンはお前達に敗北したようだな。」
「………まさかまた、オリジナルが生きる世界を破壊するつもりか?」
「俺を侮るな、小僧。俺とヴァン達はお前達と互いの信念をかけて全力で戦い、敗北した。それを穢すつもりはない。第一この世界は俺達が目指した予言のない世界だ。その世界に住む人々を傷つける気はない。」
「そっか………」
かつて戦った強敵の口から出た敵意を感じさせない言葉を聞いたルークは安堵の表情になった。
「………メリルは生きているのか?」
「ああ、生きているぜ。多分立派なキムラスカ王族として今でも多くの国民達を導いているんじゃねえか?アッシュも多分だけど俺達の世界に帰還しているから、アッシュと結婚して幸せになっているんじゃねえのか?」
「そうか……………」
愛娘が元気でいる事を知った父親は静かな笑みを浮かべた。
「そう言えばお前、今何をしているんだ?ここに呼ばれているって事はどっかの国の軍人か”星杯騎士”か?」
「いや、お前と同じ遊撃士だ。ちなみにランクはAだ。」
「…………………………………」
男性の口から出た予想外の言葉を聞いたルークは石化したかのように固まり
「ハアッ!?お、お前が遊撃士ぃッ!?に、似合わねえ〜!」
大声を上げて信じられない表情で男性を見つめていた。
「何をおかしなことを言っている?俺は元々傭兵としてキャラバン隊の者達を守っていた身だ。――――逆に王族として何の不自由もなく、我儘放題の生活をして
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ