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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
第2話
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ーク。」

「ふふ、エステルもきっと喜ぶわ。」

こうしてルークはブライト家の養子になった。



「まさかルークにあんな壮絶な過去があったとはな………”レプリカ”か。人が生み出す知識は本当に恐ろしいな………」

自分達の寝室に戻ったカシウスは重々しい様子を纏って考え込み

「いつかあの子に幸せが訪れてほしいわね……」

新しくできた息子の己の身を省みない事を心配するレナは辛そうな表情で呟いた。

「必ず訪れるさ。自らの命を奉げてまで世界を救うという偉業をこなしたんだ。”空の女神(エイドス)”もきっとルークを……俺達の息子を見守ってくれているさ。」

「フフ、そうね。」

夫の心強い言葉にレナは優しげな微笑みを浮かべた。



「――――レナ、俺はもう軍人をやめて、ルークと同じ遊撃士になることに決めた。」

「あなた?」

カシウスの突如の提案にレナは目を丸くし

「今回の事で痛感した。軍人では身近な存在は守れない。もしルークがいなければ、お前達の身もきっと無事ではなかった。―――だから今度こそお前達を近くで守る為に遊撃士になることに決めた。」

「フフ、わかりました。あなたがそう決めたのなら私はそれに従います。」

自分に相談する事もなく突如職を手放す夫を反対もせず、笑顔で応援した。



その後、カシウスは周囲の反対を押し切ってリベール王国軍を退役して更には剣を捨て、棒を新たなる得物として遊撃士になった。また、ルークもカシウスと共に研修を終了して準遊撃士になった後、わずか半年で全ての地方から推薦状をもらい、正遊撃士になり、更にはカシウスの紹介によって、”剣仙”と称えられる老剣士ユン・カーファイに鍛えられてその結果”八葉一刀流”の”皆伝”を認められる程の更なる強さを手に入れた。後に炎が燃えているかのように赤い髪をなびかせ、真紅のコートを身に纏い、また”八葉一刀流”の皆伝者である事から”焔の剣聖”の異名で呼ばれる事になり、トップクラスの正遊撃士の一人として数えられる事となった。



そして”百日戦役”から数年後、西ゼムリア大陸全土を巻き込んだ幼児誘拐の大事件の解決の為に各国の軍部や警察機構に加え、”七耀教会”からは”星杯騎士”を派遣して連合を組む事となり、その指揮をカシウスが執る事となり、また正遊撃士の中でもトップクラスの実力を持つルークも参加する事になった。
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