第2話
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!!!(ジェイドみたいに鋭すぎだろっ!?)」
食事だけで自分の身分を言い当てたカシウスの推測にルークは顔色を変えた。
「あー、カシウスさんだっけ?まずはあんたの言う通り、俺は元公爵家の一員であると同時に王族だよ。一応、これでも3位になるが王位継承権も持っていた身だ。」
「ええっ!?」
「やはりか。しかし”元”とはどういう事だ?エレボニアの公爵家と言えば”四大名門”しか思い当たらないが、”四大名門”の中に”ファブレ家”という家名はなかったはずだ。」
自分達を助けた恩人が上流階級―――王族である事にレナは驚き、カシウスは納得した様子で頷いた後尋ね
「多分、説明しても信じられないかもしれないんだけどよ……」
尋ねられたルークは自分の事を説明し始めた。
自分がかつて”予言”によって日々の生活が支えられていた異世界の住人であったこと。自分が王族であり公爵家の一員であるオリジナルのルーク・フォン・ファブレのレプリカという創りモノの存在であったこと。ローレライという星の神ともいえる存在を開放する為の存在であったこと。自分の力やその力によって多くの人々の命を奪ってしまった自分の罪のこと。その罪を償う為に仲間達と様々な冒険や戦いをした事。また、レナを治した薬は最終決戦の時にもっていた自分が住んでいた世界―――”オールドランド”にある薬のなかでも最高峰であったこと。ルークの語る話は二人を驚かせた。
「「…………………」」
ルークが語り終えると二人は黙り込み
「―――それでルーク君。今の話を聞く所、君は既に死んだように聞こえるが……」
やがてカシウスが口を開いてルークを見つめた。
「その事についてなんだが、俺もサッパリわかんねえんだよ。てっきりオリジナルのアッシュに吸収されて消えると思っていたのに何故か切ったはずの髪は伸びているし、全然知らねえ世界にいるしとか、他にも訳のわからない事だらけだよ。」
「そうか………」
「―――ルーク君は元の世界に帰りたいと思わないの?」
壮絶な過去を聞いて悲痛そうな表情をしたレナは自らの命を捨ててでも世界を救った若き”英雄”を見つめて尋ねた。
「いや、別に。俺は元々消える覚悟をしていたから自分の世界に心残りはもうねえよ。それに多分だが”オリジナルのルーク”のアッシュが俺の世界に帰還しているだろうし、そこにレプリカの俺が帰ったら大爆発が起こって良くてどっちかが消え、最悪はどっちとも消えるからな。むしろこうして生きているだけでも嬉しいよ。それに……――――レプリカの俺のせいでオリジナルのアッシュに迷惑をかけまくったからな。滅茶苦茶嫌な野郎だったけど、これ以上迷惑を
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