玉璽の時間・5時間目(2016/05/16 一部修正)
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風族《ライダー》の成長に合わせて疑似玉璽を渡したり、強化改修を行ってたんだが、それでも俺が初代王組を優遇してる様に見えるんなら、初代王組以外にとってはそう見えるんだろうな。
こればかりはどれだけ言葉を交わそうと、早々見方を変えることはできないだろう。それに俺も自分の基本方針を変える気はない。という訳で手っ取り早くパーツ・ウォウで決着を決めよう」
「「「「「「「「「「はい?」」」」」」」」」」
俺が初代王組以外のメンバーの不満を解消すべく、パーツ・ウォウを行うことを提案した。すると、ほぼ全員が間抜けな声を上げる。
「パーツ・ウォウはその名の通りA・Tのパーツを賭けて戦うこともある競技だ。俺を含めた初代王組6人とのチーム戦で勝つか、何かしらの成果――例えば、試合中に戦LV85を超えられれば、パーツ・ウォウ参加メンバーに正規実用型疑似玉璽を作ってやるってのはどうだ?」
「……その勝負、そっちは玉璽や疑似玉璽の能力を使わねぇのか?」
「寺坂、自分達の主張を相手に納得させる為の勝負なんだ。全力勝負に決まってるだろ」
「そ、そんなの勝てる訳ねぇ!!」
「はぁ?正義、お前エア●ギアをもう1回読み直して来い!無機ネット戦で小烏丸は旧眠りの森の玉璽持ち6人相手に勝ってただろうが!!」
「それでも小烏丸側には玉璽持ちが1人いたじゃん!!」
「友人……。チッ!なら、挑戦者側の暴風族全員に試合中のみ試作型疑似玉璽を支給ってのはどうだ?
正規実用型疑似玉璽渡して怪我されたら堪んねぇし、試作品とはいえ、これなら挑戦者側も全員が玉璽持ちになるだろ?
調整前で試作品同然の疑似玉璽ならストックが家の地下工房にいくつか保管してあるからな。今から取りに行けば昼過ぎには勝負ができるだろう。どうする?勝負をするかどうかは挑戦者側のお前らが決めろ」
この後、挑戦者側で話し合いが行われ、パーツ・ウォウを行うことが決定した。参加者は初代王組が俺、有希子、カルマ、悠馬、片岡、陽斗。挑戦者側が速水、岡野、寺坂、正義、友人、渚の6人だ。
渚は特に初代王組に不満があった訳ではなかったが、4日前に俺が何となく話した戦闘経験が戦LVに反映するという話題を覚えていた様で、自分の戦LVを上げる為に参加した様だ。
まぁ、渚は4日前から始まったA・T訓練後の烏間先生直伝護身術講座も受けている真面目君だからな。得られる経験や技術は何でも得ようと思
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