機動戦艦ナデシコ
1312話
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合、避難民の方々はどうするので? 元々火星をシャドウミラーが実効支配するというのは、アクセル代表が避難民の皆さんを木星蜥蜴から守る為にという目的のものですが」
「さぁ? その辺は地球連合とやらに期待するしかないと思うわ。こちらが火星の生き残りを保護する為に火星を実効支配するというのに、それを邪魔するというのであれば、こちらとしても色々と別の手段に打って出る必要があるし」
「それは……地球と戦うと?」
「さて、どうかしらね。それこそシャドウミラーとしては、幾らでも手段がある……とだけ言っておこうかしら」
相変わらずお互いが笑みを浮かべてのやり取りではあるが、色々と腹黒い言葉が行き交ってるな。
「ふむ、こうしていてもなんですし、お互いに妥協を探してみませんか?」
「妥協、ね。こちらとしてはもう最大限妥協をしているのだけれど。ネルガルのシャドウミラーに対する優先的な交渉権というのは、私が言うのも何だけど破格だと思うわよ?」
「そこを何とか……そもそもアクセル代表が火星に来なければ、木星蜥蜴の詳細な技術も入手出来なかったというのもありますし、避難民の方達に使わせているのはネルガルの研究所だというのを考慮して貰えれば……」
「そうね、なら……ホワイトスターに転移する許可の人数を少し融通しましょう。ただし、その場合の人選には気を付けるように。ホワイトスターに来た人物が問題を起こせば、それはこのナデシコ世界全ての問題となるのだから」
エザリアの言葉にプロスペクターが少し悩んで頷き、その後不思議な程にスムーズに交渉は進む事になる。
このネルガルの研究所を俺達が使ってもいい許可を勝ち取る事も出来たし、俺がネルガルに雇用されているというのも、交渉終了時点で円満に完了となった。
さて、今回の交渉……どっちの勝利と呼ぶべきなのやら。
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