―もう一回―
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する。こちらのフィールドにいたモンスターも消えていき、VWXYZの爆発に巻き込まれた万丈目が立ち上がった……かと思えば、すぐさま周りの空間に向けて怒鳴り散らしていた。
「ええーいうるさい! 貴様らがいいように利用されるからだろうが! ……遊矢、もう一回だ!」
恐らくは精霊たちと口論しながらも、万丈目は素早く自身のデッキをシャッフルしつつ、融合モンスターはエクストラデッキへと戻していく。さらに念入りにもう一度シャッフルすると、デュエルディスクをこちらに向けて。
「……もう一回?」
「そうだ、エド如きに努力で負けてなるものか! ……この世界では、負けても死ぬことなどないのだからな」
素っ頓狂な表情で聞き返してしまった俺に、万丈目は懇切丁寧に理由を説明し……照れくさそうにそっぽを向くと、小さい声で最後の言葉を付け加えた。
「そうか……」
……言われてみれば当然のことで、こちらの世界では、一度のデュエルの敗北などどうにもならない。一度の敗北が命に直結するあちらの世界とは違い、こちらの世界では――自分が勝つまでデュエル出来るのだから。
当たり前のことだった筈なのに、まるで目から鱗が落ちたような気分の下、こちらも万丈目に習ってすぐさまデュエルの準備を整えた。
「そう、だな……だが万丈目、次も勝たせてもらう!」
「分かればいい……が、勝つのはこのオレ! 万丈目サンダーだ!」
『デュエル!』
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