バーサクブレイズ
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そっちは任せても良い? イモータルが相手なら私がやるよりジャンゴさんの方が適任だもの」
「なのははどうするつもり?」
「フェイトちゃんを押さえとく。マキナちゃんから何度も姿を見せちゃいけないって言われてたのに見せちゃったから、今はあんまり目を離さない方が良いかと思って。それに……」
「二人とも、戦闘中に私から意識を逸らすとはいい度胸――――な、バインド!? いつの間に!?」
「そもそもフェイトちゃんの手の内はよく知ってるから、戦うならジャンゴさんより向いてるんだよね。実際一度勝ってるもん」
戦闘しながら意見を交わしていたジャンゴから急になのはにターゲットを切り替えて飛び掛かってきたフェイトにかなり強固なリングバインドを不意打ちで発動し、堂々と言い切るなのは、……脇に抱えているワニキャップさえ視界に入らなければ、雰囲気もバシッと決まったのだが……現実は無常である。
「確かフェイトちゃんのような高速型魔導師の場合、動く前に押さえたら長所が活かせなくなる。対策はいくらでも講じているんだよ……………マキナちゃんが」
「マキナの戦術なんだ、それ!? なんか……マキナの思考が加わっていると考えたら途端に頼もしく思えてきた」
「それどういう意味かなぁ!? その言い方じゃまるで以前の私が頼もしくなかったように聞こえるんだけどぉ!?」
「まぁ……正直な話? 今の状況下では“裏”と戦い慣れてるマキナの方が、なのはより俄然頼りになるし……食費とか宿泊費とか色々助けられてるし……」
「だからお金の話をされたら何も言えなくなるんだってば! もういいから、早く元凶を倒してきて!!」
言葉にはしていないが、今の自分が貧乏人である事をあまり理解したくないなのははジャンゴを急かすように言う。とりあえずフェイト以外にもビーティーが今も戦っている魔導師達の正気を急いで取り戻さなければならないため、役割を把握したジャンゴはその場を離れ、バイクで南へ向かう。
「クッ! この程度のバインドぐらい……はぁッ!!!」
パリンッ!
「あ〜壊されちゃったか、速度と隠密性を優先してたから脆いのもしょうがないね。でも……」
バルディッシュを構え直したフェイトに、なのはは手をくいくいっと曲げてファイティングポーズを取った。
「ジャンゴさんを追わせはしないよ、フェイトちゃん。ナノマシンのせいで色々ヒートアップしてるみたいだけど……ちょうどいい機会だ。少し……頭冷やそうか」
「(ゾクッ!?)な、なめるなぁっ!!」
なのはの台詞から妙に寒気を感じたフェイトは武者震いだと思い込み、果敢に攻め込む。そんな彼女の様子をなのはは「マキナちゃんの戦術を学んだ今なら、むしろ御しやすい」と不敵に微笑み、無数の魔力弾とバインドを発
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