バーサクブレイズ
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が着地した後、微塵切りにされたストーカーは黒煙を立てながら見るも無残な姿で崩れ落ちた……。
ヴァランシアの研究者、ストーカー男爵。ベクターコフィンに封印成功!
「やったな、イモータルを封印したぞ!」
おてんこが称賛する隣で、ジャンゴは別の世界の同姓同名の誰かさんから『お〜い、倒す順番がなんか違うよ〜』と、なぜかツッコまれたような気がした。ま、あまり深く追求しないでおこう。
「原因を排除したから、これでフェイト達のナノマシンも収まるはず。彼女達の事は気になるけど、先に外でこいつをパイルドライバーで浄化しておこう」
「そうだな……何らかの事情で時間がかかって、そのせいで復活されでもしたら元も子もない。彼女達ならきっと大丈夫だ、今頃は仲直りして再会と生存を喜んでいるはずだろう」
「落ち着く時間も必要だし、浄化している間にちょうどそっちも済むはずさ。……ストーカー男爵の話を聞いた事で色々知らなければならない事も出てきたから、マキナ達と相談したいね。早く帰ってこないかな……」
そうやって一時的に別行動を取っている仲間達の事を思いながら、ジャンゴは棺桶に巻きつけた鎖を引っ張って外へ歩き出すのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新暦67年9月19日、12時00分
「うっ! ……あぐっ……あ、頭が……!」
「あれ? 急にフェイトちゃんの様子が……もしかしてジャンゴさんがやってくれた!? それならフェイトちゃんの動きを止められるかも!」
頭を押さえて苦しみだしたフェイトにチェーンバインドを発動、動きを封じた状態で高架橋道路の上に横たえさせる。
「フェイトちゃん! 目を覚まして!!」
「うぐっ! 黙れっ! まだ言うか! 自己満足主義者が、この私に……ッ!!? ち……ち、がう……わ、私……そんな事、言いたく……ない!! ぐっ……!」
「大丈夫!? フェイトちゃん、ナノマシンから自分を取り戻しかけているんだね! そうなんだね!?」
「う、うるさい! 外面だけの同情だなんて必要な……あ、あ………あああぁぁぁああ……!? な……なの……は……! ……た、す……け、て……こ、こんなの……違う……私じゃ……ないよ……!」
「フェイトちゃん!!!」
「いやぁあああああ!!!!!!」
なのはが懸命に呼びかけ続ける中、フェイトはまるで檻を壊す獣の如く大きな叫び声をあげ、やがて力尽きたように目を閉じる。それは彼女がナノマシンの束縛から、一時的であろうと解放された瞬間だった。
さっきまでの喧騒が嘘だったかのように安らかな表情で寝息を立てるフェイト、そんな彼女の頭をなのはは自分の膝に乗せて優しく撫でる。ちょっとした膝枕である。
「ごめんね……ずっと大変
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