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リリなのinボクらの太陽サーガ
バーサクブレイズ
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に違いありません!」

フェイトが胸の内につっかえてた事を尋ねると、ここぞと言わんばかりに118部隊の隊員二人も同意してきた。
昨日、一日中執務室の外にまで聞こえてきたフェンサリル支部の司令官ドーラの怒号……隊長は自分が全ての責任を負うと言ってフェイト達にその怒号が及ばないようにしてくれたものの、つい聞こえてしまった暴言にフェイト達は激しく憤慨した。その時の言葉は次のとおりである。

『たるんどるぞ、貴様ら! たかが一人か二人程度の敵に為すすべなく逃げ帰ってくるなぞ、管理局の誇る空戦魔導師として有るまじき失態だ! あのエターナルブレイズが配属しているのだから、たとえ命を捨ててでも取り押さえるのが当然だと言うのに……凡百の局員の命を優先したせいで任務を失敗して無様を晒すとは、管理局のいい恥さらしだ! 貴様らのような“無能”ばかり蔓延ってるせいで、この世界を未だに鎮圧出来ず、我々の無様を晒す羽目になってしまった。上官としてだけでなく、一人の管理局員として嘆きたくもなる!』

「隊長が撤退のタイミングを見逃さなかったおかげで、自分達はこうして無事に戻れたんですよ! なのに隊長があんな脳筋上司にボロクソに言われっぱなしなのは、いくら何でも納得が出来ません!」

「だからと言って上官を殴ったら懲罰ものだ。ドーラ司令官は腕立て伏せ一億回とか一週間不眠不休で働けとか、そういう無茶苦茶な懲罰を与える事で有名だ。今のは聞かなかった事にしてやるから、身を守るためにも度が過ぎた発言は控えておけ」

「でもカイ副長! いいんですか!? これからもあんな司令官の命令に従うなんて! ああいう上司はどんな手柄も自分の物にしちゃいますよ!?」

「しかし件のサイボーグとスナイパーの連携に対応できず、任務を失敗したのは俺達の責任でもある。ドーラ司令官にだけ怒りをぶつけるのは筋違いというものだ……」

「だからと言ってあれほどの極右思想は正直、治安を守る管理局員としても異常だとは思います。何て言うか……力づくで言う事を聞かせているみたいで、私としては受け入れがたいです」

「力づくか……。フェイト特務捜査官の気持ちもわかるが、管理局ないし次元世界全体のエネルギー不足が深刻化してきている以上、早くこの世界にある潤沢な資源を手に入れなくては次元世界全体の経済や生活が崩壊してしまう。だから司令官が世界のために、問題の解決に急いてしまうのも当然と言える」

「ですが……」

「確かに司令官は強硬的で、先日のように俺達の命を軽く見た発言をしてしまった。だが、今はそうせざるを得ない状況であることも事実なんだ。辛いだろうが、皆は自分達のやるべき事に専念してくれ」

アーネストはそう締めくくり、部隊の仲間達も苦渋の表情を浮かべながらも指示に従った。フェイトは相手側
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