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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第24話 終局
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む。
「!?」
御坂がサソリの背後を見ながら驚愕しており、サソリも恐る恐る後ろを見る。
「げっ!!?」
サソリの担当看護師が般若のような顔で睨みつけていた。
「赤い髪の少年が戦っているから、もしやと思って来てみれば...... この大バカ者!」
傷だらけのサソリの頭にチョップを食い込ませるように炸裂させた。
「痛ってー!」
右手で頭をさすった。

そういえば
サソリも入院中の身だったわね

「まあ、レベルアッパーを使った者達の為に尽力したことを踏まえて、説教はこれくらいにしておきます。お友達も目が覚めたことですし」
看護師の一言に御坂とサソリは互いに顔を見合わせた。

「そうか......」
「良かった」
ホッとしたようにサソリが姿勢を崩す。
暁の外套がずり落ちて、真っ赤に染まったかなり重傷そうな左腕が露出した。
「やべっ!」
「............」
ピシッ!
コミカミの血管が浮かび上がり、笑顔でもあるが燃え盛る炎が看護師の背後から迫っているようか気がした。

慌てて戻すが時既に遅し

サソリの右腕を頑強に握りながら、サソリを笑顔で覗き込む。
サソリは、目線をズラしている。
「サソリさん......そういえば、色々訊きたいことがあったんですよ......どうして、許可していない外出届けが私の机にあったんですかね?」

写輪眼で操った時に作成したであろう許可書。

「どうして病院の車椅子があそこで黒焦げになって、ひしゃげているんですかね?」

それは木山との戦闘で、成り行きで......

「どうして、左上腕から血が流れているんですかね?」

「............」
必死になって、万華鏡写輪眼を発動しようとチャクラを練っているが、両眼はうんともすんとも反応してくれない。

今!
一回だけで良いから時空間を

「さあ、身体の隅々まで検査をして楽しみましょうか」
腕を掴み上げて、サソリを無理矢理立たせると配置していた救急車へと引きずるように連れていく。
「待て!離せお前!」
「採血の時間が楽しみですね」
悪魔の笑みでサソリに微笑む。
サソリは、ゾッと背筋が凍った。

「あはは、行ってらっしゃい」
御坂は、苦笑いを浮かべて頬を掻いた。

かくして学園都市を巻き込んでのレベルアッパー事件は一旦解決した。

超能力者(レベル5)の御坂美琴と忍のサソリ。
両者の活躍により、学園都市につかの間の平和が訪れる。

第1章 幻想御手編 了


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