第24話 終局
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ある一点を見つめている。
「?」
動きが止み、御坂は攻撃のチャンスとばかりに電撃を放ち、肉塊を崩しながら大量の電撃を触手に流し込み、熱電対で吹き飛ばす。
怪物は、焦げ付いた身体から口を裂き、浮遊していた身体を地面に落下させた。
生物ならばこれだけの火傷は命に関わる。追い打ちはしない。
「何とかギリッギリで止めたって事になんのかしらねー」
実験場を囲んでいたコンクリートの壁が破壊されたが、これくらいは大目に見て欲しい。
ついに地に堕ちた怪物は身体を震わせていた。
その恐怖の対象は、御坂でもなく木山でもない
全く新しい脅威をこの場に居る誰よりも先に気づいた
弱いと自覚しているからこそ働く察知能力
それが己を守ることに繋がるからだ
確実に倒したと思った人物
悍ましい程に高められていく眼
万華鏡写輪眼!
すべてが飲み込まれていくような寒気を感じた。
かつての努力を無に帰す程に圧倒的に開いた格の違いをあの人物は放っている
怪物は、背後にある原子力実験炉を見ていた御坂に向けて、太い触手で殴りかかる。
「気を抜くな!まだ終わっていないっ!!」
その声に、御坂は思わず電撃を放出し、寸前のところで躱した。
声のした方をみれば、穴の空いたストッキングを履き、肩を押さえて辛うじて微かに歩んでいる木山が居た。
「ちょっ......!?動いて大丈夫なの?」
そんな心配を他所に木山は、目の前の怪物について慣れたように御坂へと授業を始めた。
「アレはAIM拡散力場の塊だ。普通の生物の常識は通用しない。体表にいくらダメージを与えても本質には影響しないんだ」
「そんなのどうしろって言うのよっ!?」
「力場の塊を自立させている核のようなものがあるはずだ......それを破壊できれば......」
怪物は低くなった声で咆哮した。そして増えた眼球で高速道路上にいるサソリを見据える。
オマエサエイナケレバ......
優先順位が変動し、サソリへと攻撃の照準を変えると光線を集めて、光球体を作り出した。
「ちょっ!?」
「!!?」
御坂と木山は予想だにしない怪物の動きに身体を動かす、御坂は電撃を本体に飛ばすが誘電力場を形成し、弾いた。
そして、光球を作り出すとサソリの居る所へ放った。
******
あの怪物を倒すには、レベルアッパー治療のデータを使えば良いみたいです
初春が木山から聞き出してきた情報を信じて今は言う通りにするしかない
サソリは、初春と白井が乗り込んでいる連絡専用車の前で腕を組んでその時を待つ。
チャクラ感知をしておけば怪物に起きる変調を逃さずにおける。
それが成功しなければ、打つ手がなくなる。
無限に再生し、無限のチャクラで襲い掛かってくる相手
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