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ソードアート・オンライン -Need For Bullet-
-Bullet5-水色のスナイパーと灰色の風
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た詩乃の目の前だった。
結果、幼い詩乃は3発の銃弾を犯人の身体に撃ち込んだ。犯人は死亡。被害は最小限に抑えられた。しかし幼い詩乃の手は返り血で真っ赤に濡れてしまった。
たった11歳の少女の心にそれはそれは深い傷となって残ってしまった。
PTSD。詩乃の症状はこれだ。銃、あるいはそれに似たものを見た途端に事件の記憶がフラッシュバックしてしまうのだった。
ボクが詩乃のPTSDの事を知ったのは偶然だった。それは詩乃をボクの家に招いた時だった。偶然リビングにエアソフトガンが出しっぱなしになっていたのだ。悲鳴を上げて崩れ落ち、震える詩乃。ボクがどうしていいかわからずにいると詩乃は小さな声で「ごめん‥大丈夫‥‥あれ……」と銃を指さし、ボクはようやく気がついた。彼女がなぜ授業中に度々倒れたのか、なぜ彼女とゲームセンターに行くとシューティングゲームを嫌がるのか。
彼女が遠藤達にイジメられ始めたのはその少し後からだった。ボクは遠藤達にやめるよう言ったが当然聞き入れない。教師たちは見てみぬふり。だからボクは心に誓った。ボクの友達はボクが守ると。
まあきっと詩乃に行ったら「大丈夫。必要ない。」って言われそうだから、できるだけ詩乃と一緒にいる事で詩乃を守る事にした。 この背中に感じる温もりを二度と失わないために。
「二人とも遅かったね。何かあった? 大丈夫?」
ファミレスに入ると痩せた小柄な少年が待っていた。丸みを帯びた顔が少し幼さを感じさせられるが一応彼も同級生だ。一応というのは彼、新川恭二がイジメにあい、2学期以降学校に来ていないからだ。 なんでも医者の子供で金づるにされていたらしい。
「うん。また」
「大丈夫。いつもの事だから。」
ボクの言葉を遮って詩乃がそう言った。しかし、それで恭二にも何があったかは分かったようだった。
「無理しないほうがいいよ。 学校とか警察とかに相談したほうが‥‥」
「学校は使えない。 これ以上酷くなるようだったら警察に相談するから。大丈夫。」
心配そうにな恭二に対しても大丈夫の一点張り。 強がるのは悪いことじゃないけれど、余り無理を溜め込むのはいい事じゃない。
だから少しくらいボクが詩乃のストレスを解放してあげるんだ。
「よし! 食べよー食べよー! ねぇシノノンどれにする〜?ボクはミックスプレートにしよっかな!」
「だからこっちでシノノンは‥‥もういいや。 そんなに食べると太るよ。ミウラ。」
「残念ながらボクは太らない体質なのだよ〜!」
笑い合う事で少しはできるといいのだけれど
「そういえばもうすぐBoBね。」
料理も半分くらい平らげたところで唐突に詩乃が呟くように言った
「ん‥‥そうだね。 もちろんシノノンは出るんだよね?」
「出るよ、もちろん。前回20位までに入った
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