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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1311話
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装置がある訳でもないのだから、いざ戦闘になってしまったら向こうの本拠地を制圧してしまえば手っ取り早く戦闘を終わらせる事は出来るでしょうね」
「向こうも妙な事を考えないといいんだけどな。こっちに構っている暇があるのなら、ナデシコ級の量産でも始めればいいものを」
「出来るの? そもそも、ナデシコというのは火星古代文明とでも言うべき存在の遺産があって始めて設計出来たんでしょ?」
「一度作ったんだし、出来るんじゃないか? ナデシコを作った以上、開発に必要な技術はある程度得ていると思った方がいい。まぁ、設計をしたのがイネスだって話だから、そのイネスを自分達の方へと引き込めるかどうかがネルガルの鍵になるだろうけど」
「……そうかしら。本当に今ある技術だけでこの艦と同じ性能を持つ艦を作れるのなら、別にこのナデシコ1隻だけじゃなくて、他に何隻も同時に作ってもおかしくないんじゃない?」

 不思議そうに呟くエザリアだったが、言われてみれば確かにそうかもしれないな。
 実際、連合軍もこの艦を欲しがってああいう強攻策に出た訳だし。
 けど……

「この艦がテスト艦だったからじゃないか? 一度作ってみて、どこかおかしい場所がないかをきちんと確認して、それから量産体制を整えるとか」
「だと、いいんだけどね。どうにも私の政治家としての勘では、ネルガルが何かを隠しているように感じられるのよ。……気のせいだといいけど、もしそれが本当だった場合、下手をしたら色々な前提条件が崩れる可能性もあるわよ」

 そんなエザリアの言葉は、プロスペクターがそろそろ交渉を始めたいと通信を送ってくるまで俺の心の中に残っているのだった。
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