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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1311話
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「アクセル、お前は人の欲を甘く見ていないか? そもそも、この世界の連合軍は木星蜥蜴とやらに一方的にやられているのだろう? それこそ、このナデシコという木星蜥蜴と同じ系列の技術を使ってようやく一矢報いる……いや、この場合はまだ一矢にも至っていないようだが。そんな奴等が、俺達シャドウミラーの戦力を見たらどうなると思う?」
「強引に奪いに来るってのか? それこそ、ミロンガ改の戦闘を見ていれば無駄に自分達の戦力を消耗するだけだと考えるんじゃないか? 寧ろ、何らかの条件を持ってきて、俺達を傭兵のような扱いで利用すると考える方が自然だろう。少なくてもここと同じような状況になっていたマブラヴ世界ではそうなったし」

 そんな俺の言葉に、イザークに変わってエザリアが口を開く。
 何か示し合わせている訳でもないのに、このコンビネーションは……さすがに親子といったところか。

「それはマブラヴ世界が限界に近かったからこそ、よ。そして、そこまで追い詰められたマブラヴ世界でも、私達に色々とちょっかいを掛けてきたのは間違いない事実でしょ」
「だから、この世界でもそうなると?」

 エザリアは俺の言葉に躊躇なく頷く。

「ええ。データでだけど、この世界の歴史を見てきた限りでは、恐らく……いえ、間違いなくそうなる可能性が高いわ」

 俺の目から見ればそこまで酷いようには見えないんだが、これまでシャドウミラーの政治を担当してきたエザリアの目から見れば、俺と違うものが見えるのだろう。

「……木星蜥蜴に勝てない地球連合軍が、シャドウミラーに勝てると本気で思うか?」
「最初は懐柔策、それが上手くいかなければ絡め手、そして最終手段として先制攻撃といったところだろうな」

 イザークの言葉に、エザリアが首を横に振る。

「普段であればそうでしょうね。けど、今この世界では木星蜥蜴に攻撃されて押されてるんでしょう? なら一発逆転を狙ってきてもおかしくないとは思わない?」
「……なるほど」

 エザリアの口から出た言葉には強い説得力があった。
 実際、今の地球連合の状況はジリ貧と言ってもいい。
 それを何とかする為、成功率度外視でシャドウミラーを倒してその力を奪う。
 ムネタケや艦長の父親のミスマル提督の行動を考えれば、エザリアがそう判断してもおかしくはない、か。
 まぁ、ミスマル提督の方はかなり穏便な手段を使っていたが。

「分かった、ならやっぱり戦闘になるのを前提として行動した方が良さそうだな」

 結局戦闘になる、か。
 俺の最初の予想だと地球は木星蜥蜴がどうにかなるまでこっちの動きを黙認してくるものだとばかり思ってたんだけど。
 まだまだ読みが甘いって事か。

「ええ。まぁ、地球から火星までは2週間。私達のように転移
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