機動戦艦ナデシコ
1311話
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一網打尽に出来るだろう。
ディストーションフィールドの類も存在してないんだし。
これが木星蜥蜴になると厄介ではあるが、ディストーションフィールドも無敵じゃない。
戦ってみた感じやナデシコに装備しているのを見たところだと、防げるのはビームや重力波砲だけ。
ぶっちゃけフレイヤや、そこまでいかなくてもS-11ミサイルといった物理攻撃や、ビームや重力波砲以外の攻撃を使えば対処は可能だ。
つまり……
「基本的に地球連合が敵対しても、どうにでもなるって訳だ」
「そうね。ただ、言うまでもないけどこちらから意図的に敵対するような真似は困るわよ? 戦力的には全く困ってないけど、無用な恨みを買う必要はないでしょう」
エザリアの言う事も分かる。
現状、俺の知ってる限りだとどこの世界でも大きな戦いが起きたという話は聞いていない。
このナデシコ世界を除くと、最も戦闘が多いのはマブラヴ世界になる。
そしてマブラヴ世界の方も、戦力が充実した結果シャドウミラーが協力しなくてもハイヴを攻略出来るようになっている。
……まぁ、精霊の卵が頻繁に傭兵として雇われているようだが、それはマブラヴ世界云々って理由じゃなくて、精霊の卵に所属しているエルフ達の技量を上げるという目的もあるからだ。
そういう意味では、木星蜥蜴は精霊の卵の戦闘相手としては決して悪くない存在なんだよな。
何より、BETAと違って死体から悪臭がしないのがいい。
木星蜥蜴を倒しても、結局その部品はコンテナに入れてキブツへと持っていくことになるんだろうが、臭いに関して心配する必要がないっては嬉しい。
「まぁ、精々向こうには低姿勢にならない程度に丁寧に接してくれ。下手に下手に出れば、妙な勘違いをさせる可能性もあるからな」
「そうね、その辺は気をつけるわ。取りあえず地球連合政府と交渉のテーブルに着く為にも、ネルガルの方から話を通して貰う必要があるでしょうね」
「だろうな。まさか、俺達がいきなり出て行って『異世界の人間です』なんて言っても、まず信じはしないだろうし」
寧ろ、それで俺達の言葉を信じたりするような相手だと、色々な意味で信用出来ない。
一応最終手段としては、目の前で俺やイザーク、量産型W辺りが魔法を使ってみるとか、俺のスライムを出してみるとか、それこそ俺の混沌精霊としての姿を見せるとかあるだろうが、それは本当に最後の手段だ。
「で、シャドウミラーの政治班担当としては、具体的にどのくらいの割合で連合軍と戦闘になると思う?」
「そうね。ここにあるデータを見る限りでは、5……いえ、6割かしら」
「……随分と高いな。俺はてっきり戦闘になる確率は4割を切ると思ってたけど」
そう告げる俺に対し、エザリアではなくイザークが呆れたような溜息を吐く
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