機動戦艦ナデシコ
1311話
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に吐き捨てる。
まぁ、SEED世界でもザフトが敵対していたのは地球連合軍だったからな。
同じ名前だけに、嫌な印象を持っても仕方がない。
「そう言うなって。同じなのは名前だけだし。いや、多くの国が参加している以上、形式的にも似ているのかもしれないけど、SEED世界の地球連合と違って『青き正常なる世界の為に』とかは言わないしな」
「ふんっ、当然だ!」
基本的に大人な対応が出来るようになってきたイザークだったが、それでもやはりSEED世界の連合軍に対しては思うところがあるんだろう。
そういう意味だと、俺も元連合軍という意味では同じなんだよな。
傭兵という扱いではあったけど、アークエンジェルに乗ってイザークと戦ってきたんだし。
今更ながら色々と奇妙な事になったものだ。
まさかイザークがシャドウミラーに入り、しかもそこでオウカと付き合う事になるとは。
SEED世界で活動している時には全く想像も出来なかった。
……考えてみれば、イザークとオウカって別作品の登場人物同士がくっついた、初めての例になるのか?
色々な世界の人間が集まっているホワイトスターだけに、俺が知らない場所で既に別世界同士のカップルが出来ていてもおかしくはない。
門世界の方でもう少し時間があれば、ムラタとロゥリィ辺りがくっついていた可能性はあるけど……それは今更だろう。
「俺としては、この100年前に月で独立運動をしたって奴が気になるな。支配している相手からの脱却という意味では、プラントも似たようなものだったし」
「どのみち、それは内部崩壊して終わったんだろ。それよりこれからの事だ。今のデータを見て、大体この世界の事は理解したと思うけど……どうだ?」
データを眺めていたエザリアは、その言葉に笑みを浮かべて頷きを返す。
「そうね、多少交渉で問題が起きそうな部分もあるけど、何とかなりそうよ。けどやっぱり一番の問題は地球連合でしょうね。シャドウミラーが火星を実効支配するというのを認めるかどうか……」
「だろうな。やっぱりそこが問題になってくると思う」
ムネタケの件やミロンガ改を奪取しようとした件を思えば、どうしても警戒せざるを得ない。
連合軍にしてみれば、シャドウミラーの技術や戦力は是非とも欲しいだろうし。
「木星蜥蜴との間に火星が存在するというのを、向こうがどれくらい重視するかが問題でしょうね」
エザリアが口にしたのも、やはり俺の考えと同じものだった。
地球連合が火星を木星蜥蜴に対する防壁と見なすのであれば、暫くは……木星蜥蜴との現状が一段落するまでは安心だろう。
それだけの時間があれば、その間に火星を要塞化するのは難しい話じゃない。
いや、そもそも連合軍の戦力は、メギロートを出せばそれだけで
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