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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL16 込められた想い
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かが弾ける。それは以前に暴走した時と同じ感覚。
だけど今回は前とは違っていた。

(レイの雰囲気が変わった………?)

その変化にディアも気が付くが、変化はそれだけじゃなかった。
零治のアーマーの赤いラインが蒼くなり、過剰に溢れる魔力に耐えきれず、デモンズハンドは打ち消された。

『オーバーリミット起動』

ホルダーからの機械音と共に、そこから更に魔力が一気に放出される。

「行くぞ………」

先ほどの熱かった零治とはうって変わり、真逆で冷静な零治の雰囲気に戸惑うディアだが、目の前にいた筈の零治がまるで瞬間移動したように目の前から消えた。

「なっ………!?」

だが、当然瞬間移動したわけでは無い。高速移動により、視界から消えたように見えたのだ。

『オーバーリミット終了まで4分………』
『凄いわね、いきなりここまで使いこなすなんて………いいえ、これはスポーツ選手で言うゾーンみたいなものかしら?兎に角、マスターの事甘く見過ぎてたわ』

そんな呟きにも耳を傾けず、ひたすら前を飛ぶ零治。

『このままゴールに………ってうそ!?』
「行かせないよ!!」

そんな零治に追い付く青い閃光。
レオタードの様なイベントコンパニオンに近い恰好のレヴィが零治に負けない速度で並んだのだった。

「これがボクの最速、スプライトフォームだよ!!」

スプライトムーブの速度に近い速さで動く事の出来るフォーム。

「その分防御は捨てたか………」
「だけど誰も追いつけない、それはレイも一緒だよ!!」

そう自信満々に答えるライは更に加速した。

『私もまだまだよ!!』

アーベントが対抗してスピードを上げる。

「ぐっ………!!」

しかし俺の方は慣れない高機動移動に気を抜けば直ぐにでもバランスを崩し、減速するだろう。だがもうゴールは見えている。

「レイ限界?」
「バカを言うな!!」
「でも攻撃を受けたらどうかな!!」

レヴィは減速覚悟で足で蹴りを入れてきた。いくらレヴィでもこの速度で余計な動きをすればスピードが落ちるだろう。その少しの差でも勝敗が決するかもしれないこの勝負。

「ぐっ!?」

一蹴り入れられただけだが、効果は絶大だった。慣れない操作である俺には何とか真っ直ぐ飛ぶのが精一杯でスピードを維持するのは到底不可能だった。

「貰った!!」

勝ち誇った顔でレヴィは先に進む。だが、簡単には行かせない!!

「あぐっ!?」

左手に付いている三個の銃口。小型のレーザー系統の魔力弾を放てる武装だ。
当てずっぽうだったが一撃当たってくれた。

「攻撃!?でも!!」

一瞬動きが鈍ったレヴィと並び、再び拮抗してゴールを目指す。
そして………


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