暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL16 込められた想い
[9/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
解かねばならない。その代わり、我も他のスキルが使えなくなる欠点があるが………今は我と2人だけ、問題なかろう。それにしてもレイ………吹っ切れたのだな」
「ああ。取り敢えずうだうだ悩むのは止めた。俺の両親はこのゲームを世界の皆が楽しめるゲームだって信じていたし、その自信もあった。俺もそうだと思ってる。だってこんなに興奮する体感ゲームってやっぱないよな。今も空の上で飛んでレースして………そう、アイツの様に憎しみで戦う為じゃない。皆が笑顔になるように皆で楽しめるゲームを望んでいたんだ」

先ほど再生されたメッセージ、それは俺の両親が初めてこのホルダー、ラグナルを使ったときに起動するように設定されたものだった。しかし時間が経ち、その設定も起動しなかったようで、恐らく焔の修理の途中偶然見つかったのでは無いかと思われる。







『あ、あ………えっと初めましてかな。私はこのラグナルを作った研究者、佐藤雅也、こっちが妻の早苗』
『初めまして妻の佐藤早苗です』

小さい時に聞いた懐かしい声。思わず涙ぐんでしまうが、今は泣いている場合ではない。

『先ずはこのホルダーを選んでくれてありがとう。このホルダーは私達が初めて作ったものだったからこうやってメッセージを入れされてもらった。もうブレイブデュエルを経験したかな?まだなら今すぐにでもプレイする事をお勧めするよ。このゲームは私達夫婦の夢、そして仲間たちの夢を形にしたものだ。君は想像した事あるかい?空を駆ける気持ちよさ、海の中も世界、市街地の中でアニメの様な激しいバトル。その全てがこのブレイブデュエルで体験できる。それは決してまがいものなんかじゃない、リアルなものだ。それは断言できる。きっと君の心を興奮と感動で満たしてくれるだろう。長々と話をしてしまったが、私達から最後に一言。このゲームを楽しんでくれ。そしてこのゲームはきっと世界中のみんなを笑顔に出来る。私はそう信じてるよ』








「そんな事が……」
「何か俺が迷ってるのを見かねて両親がメッセージを送ってくれた様にも思えたよ」

まだ根本的な解決には至っていないが、俺の忘れていたものを思い出す事が出来た。

「だからさ、ディア。俺はまたアイツと戦う事になっても今度は憎しみや怒りでは戦わない。アイツに分からせてやる。………このゲームが楽しくて最高だって事を」

そう、その気持ちこそ、あの戦いで失ってしまったもの。俺の両親と同じ夢を追っていた博士には仲間の子供がその気持ちを失ってしまった事が許せなかったからあんなに厳しい言葉を言ったのだと思う。

「レイ………」
「それが俺の意志でもあり、俺の両親がこのゲームに込めた想い………………だから先ずはこの勝負に勝つ!!」

そう宣言した瞬間、俺の内で何
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ