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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL16 込められた想い
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「………」
あの事件から数日が経った。事件の翌日には他の店でイベントが大盛況だったと聞いたが、グランツ研究所の方は慌ただしく、重苦しい雰囲気が続いていた。
「………で、あるからして………」
俺の身体も1日ゆっくり休んでいたらほぼ回復した。今では普通に学校に登校している。
………しかし未だに焔は目覚めない。
「ここ、テストに出すからな!!」
先生の言葉に皆がそれぞれ不満そうな声をあげた。
他には神崎の様子もおかしい。先週までは事あるごとにブレイブデュエルの話題を持ちかけて来たが、今では自分からは決して話そうとしない。
………まあある意味、俺もありがたかったが。
「零治」
「黒崎………」
「飯行こうぜ」
「ああ」
「………」
「………」
「お前らなぁ………」
何も話さず無言で食べる俺と神崎を見て、黒崎はため息を吐いた。
「片方は何か暗いし、もう片方はぼーっとしてるし………何かあったなら言ってみろよ!!」
居心地の悪い空間に耐えきれなかった黒崎が叫ぶ。因みに暗いのは神崎でぼーっとしているのは俺だろう。
「俺さ………あれだけ楽しかった筈もブレイブデュエルが最近怖いんだ………」
黒崎の叱咤に神崎は悩みを話し始める。
「別に痛めつけられたとか、いじめられたとかそういうのじゃないんだ。ただこの前戦った相手の気迫と言うか………鬼気迫る勢いに腰が引けて何も出来なかった。情けなくて恥ずかしくて………ホルダー握るだけでも震えるんだ、手が………」
そう言ってポケットからホルダーを取り出す。確かに言っていた通り、持つ手が自然に震えている。
「俺って情けなくてさ………中学の時はこんなんじゃなくてもっと太っててオタクだってバカにされててさ………悔しくって高校デビューで気合い入れてダイエットとイメチェンしてこうなったけど、あの頃の事を不意に思い浮かべちゃって駄目なんだ………」
そう悔しそうに呟く神崎。
「この学校に入る際、昔の自分を完全に越えるって思ってたのに結局俺はやっぱりで………」
「あのな………」
そんな弱気ばかりの神崎の頭を黒崎は思いっきり叩いた。
「いったあああああああああ!?何するんだよ!!」
「そんな事うじうじ悩んでいる暇があったらブレイブデュエルしようぜ!!」
「だ、だからそのブレイブデュエルが………」
「知るか、昔の自分を超えるんだろ?だったら弱気なんて言ってる暇ないだろ」
「だ、だから………」
「怖くたって逃げるな!直ぐに自分は駄目だと言い訳付けて諦めるな!!お前はそこから変えないと駄目だ!!今日、付き合ってやるからやるぞブレイブデュエル」
「えっ、でも心の準備が………」
「良いんだよそんなの。いいからやる
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