暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第二章―リンクス―
第17話?木ノ芽風と花風
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?話し合った結果、それぞれのオススメの場所に行ってみよう、ということになった。もちろん僕たちよりも年下のソラがいることを考慮した場所だ。
?まず、僕の提案で第十五層の小さな村にあるポニーのような小さな馬型のモンスターに乗馬できる場所へ行った。ソラのため、という意味合いが大きかったのだが、意外なことにカグヤとアスナといった女性陣にも好評だった。カイはもっとでかい馬に乗りたい、とぼやいていたが、まんざらでもなさそうだった。
?次に行ったのはカグヤの提案した場所で、二十二層にあるふれあい広場のようなところだった。自然がきれいな階層だとしか思ってなかったから、完全に盲点だった。どうやら隠れスポットらしく、プレイヤーは僕たち以外誰もおらず、存分に堪能することができた。
?触れ合えたモンスターは、ウサギや、犬、猫、タヌキやキツネといったものだ(もちろん完全に現実世界のものと同一ではなく、所々異なっていた)。驚くべきは、小さな水色の竜までいたことだ。
?経営しているNPCが言うには、第二十二層まででテイムできるモンスターたちらしい。ふれあい広場にいるモンスターは絶対にテイムできないが、同種のモンスターなら低確率でテイムできるのだとか。まあ、テイムできる確率はかなり低いらしく、テイムできたという情報も今のところ片手で数える程度しかまだないらしい。
?ここのモンスターは通常の彼らとは異なり、攻撃してきたりすることはなく、むしろ人懐っこくプレイヤーに寄ってきた。入場料とは別料金の餌をあげることもできたりして、文字通りすごく触れ合うことができた。
?こちらも女性陣とソラには大好評。僕も新鮮な体験で楽しむことができた。あんなにふにゃふにゃした顔の《攻略の鬼》を見たときは衝撃的だ。別人でしょ、と思うぐらいに。
?つまらないとか言いそうだったカイも予想とは違い、楽しんでいるようだった。おー、などと関心の声をあげながら寄ってきたモンスターの頭を撫でていた。
?そんなこんなでふれあい広場を出るころには、もう夕暮れ刻だった。動物に触れ合ってばかりの一日だったが、すごく充実していた。明日からまた頑張れそうだ。
?夜ご飯を一緒に食べることはなく、ふれあい広場を出たあと解散することになった。カイとアスナと別れる。カグヤも帰ろうとする。が、何かを思い出したように僕のところへやって来る。
「これ、ユウにあげる。きっと似合うと思うよ」
「えっと、何これ?」
?もらったアイテムをオブジェクト化する。出現したのは、羽織だった。
?薄い緑色が基調で、装飾らしい装飾はほとんどされていない。生地が高級なものなのか、触り心地がいい。その辺に売ってあるものじゃないことがすぐにわかった。
「え、悪いよ。こんなのもらえないって」
「いいの、もらって」
「でも……」
「いいからいいから
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