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一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第二章―リンクス―
第17話?木ノ芽風と花風
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なんだけど」
「アスナ、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよカグヤ」
「あーるぇー?」
?お礼言っただけなのに、悪者扱いされたー。
?理不尽だ、なんて思っていると、カグヤと軽くハグしていた――女子のスキンシップは過剰だ――アスナが僕の方を振り向く。
「そうだ、ユウ。もうひとつ聞きたいことあるんだけど」
「……何?」
「あなた、デュエルの最後のとき、ソードスキルを出したでしょ?」
「うん、そうだよ?」
「あのとき、わたしが受けたダメージは一割も満たなかったわ。あれはどういうことなの?」
?アスナの疑問に対する答えを言ったのは、聞かれた僕ではなく、彼女の腕の中から出てきたカグヤだった。
「あれはね〜《峰打ち》だよ」
「峰打ち?」
「うん。マンガとかでもよくあるでしょ??あれだよ」
?カグヤの言葉に僕も続く。
?僕はわかりやすいように腰にあるカタナを抜いて、アスナに見せながら、
「ほらっ、この峰の部分で攻撃をすると、相手に与えるダメージがもともとのダメージの三〜四割ぐらいになるんだ。これはカタナだけの特別らしいよ」
「へぇ〜、知らなかったわ」
「まあ、カタナ使ってる人ってまだそんなにいないもんね。多分攻略組で一番最初だったカグヤが最初に取得しただろうし」
?元となる曲刀スキルを育てていた人もそんないなかったから、という理由もあるんだろうけど。
?と後付けしながらカタナを鞘に戻していると、カイとソラも集まってくる。
「なあ、腹減らね??どっか飯食いにいこうぜ」
「おれもご飯食べるー!」
?カイのリクエストにソラがぴょんぴょん跳ねながらソラが同意する。そんな様子に僕と女性陣は思わず笑いをこぼす。
「食べるのは確かにいい時間になったしいいけどさ、どこで食べるのさ??言っとくけど、僕美味しい場所なんて知らないよ?」
?アルゴと入った店も美味しそうだったが、雰囲気が暗かったし、大人数で行く場所じゃないだろう。リズと食べたところも正直美味しくなかったし。
「私もカフェみたいなところしか知らないな〜」
「わたしもあんまり……」
「何だよ、お前ら。しょーがねーなー……なら、俺についてきなっ!」
?ニヤリ、と片頬を上げながら付き合いの長い槍使いは歩き出した。

?カイがつれてきた場所は、何ともカイらしい場所だった。
?アルゴがつれてきた静かな場所とは違い、今回のは対照的と言ってもいいほど賑やかな場所だった。
?とは言っても、別にお客さんが多いわけじゃない。どちらかと言えば少人数だ。穴場、というやつなのだろう。店の規模も小さくてプレイヤーの数こそ少ないが、それぞれの集まりで楽しく飲み食いをしている。実にカイが好きそうな雰囲気の場所だった。
?しかも、驚いたことに経営しているのは、NPCではなくプレイヤーだ。
?短くカッ
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