16話 人はテンパると我を忘れがち
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「空〜早くしなさい!日が暮れるわよー」
「わーったよ……ったく、あいつ何であんなにキビキビ動けんだよ…実年齢的に「何か言ったかしら?」いえ何も!」
こんにちは、櫻井空です。現在、訳あって旅に出てます。
「そろそろこの辺で野宿かしらね〜?」
こんな呑気な発言をしてるが俺と同じ聖遺物の使徒のルサルカ・シュヴェーゲリンを仲間に加えて気分新たなに旅をしています。
『ルサルカ嬢よ、今日の夕餉は何だろうか?』
「喜びなさいフェン、今日なんと〜……骨つき肉よ!」
『何………だと……ルサルカ嬢よ…そんな豪華な夕餉を味わえるのか…っ!…』
『』の会話をしているのは俺たちの足元にいる青い子犬…実際の体躯はこれの何十倍もある巨大な狼 神殺しの魔狼
フェンリル
俺の使い魔で、俺たちはフェンと呼んでいる、本当に喋っているという訳では無く、俺の神器、魔獣創造で作った翻訳オウム (仮)を介しての会話をしている。
「ほらフェン、お手」
「……………」サッ!
ルサルカがお手を要求すると高速でそれに応えるフェン……野郎…いつの間にか飼いならされてやがる…っ!
それでいいのか神殺しの魔狼……っ!
「空も早くなさいー夕飯が無くなるわよ〜」
何ッ!それは困る!
空の知ってるルサルカは黒円卓の中でも数少ない料理の出来る人物、実際に此方のルサルカも料理が上手なのだ
それが食べられないのは問題だ!と先ほどまでの疲れなど忘れて全力疾走する空
……結局、なんやかんやで空も飼いならされているのでした。
その後、楽しい夕飯を過ごし、少しの間、仮眠を取り歩き始めると…
「ねぇ………」
「……言うなルサルカ……」
目の前には、とても立派な洋館が建っていた…来る途中人っ子ひとりいなかったのに…
「ここ来る途中に人里とかあったか?」
自分が見てないだけであったかも知れない…そんな一途の望みを掛けて隣にいた一人と一匹に問いを投げたが
「無いわね」
『それどころか人すら居なかった…』
問答無用と言わんばかりの即答に、やれやれと空はため息を吐く
怪しさ100%、もし仮に大雨や嵐に襲われていたら我先にと飛び込むだろうが、現在の気候は夜だが雲1つない晴れだ、アンサーは簡単で
「「罠だ (でしょ)」」
『だな….』
ワンちゃんにすら読まれる始末の罠……まぁ魔獣なのですがね
「どうする?」
「いや、どうするも何もスルーでしょこんなのに関わるなんて面倒くさいったら、ありゃしないわ」
『同感だ、急いでいる旅路では無いが寄り道をしている暇も無いだろう』
よし、なら
「行くぞ、もう少しで人里に着く」
空が地図を広げ、方位磁
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