第2章:埋もれし過去の産物
第43話「また会う日まで」
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そう、魔力は使えないが、霊力はギリギリ使う事ができた。
...尤も、僕自身が術式を組み立てる余裕はないので椿に掛けてもらったが。
「責任...君の妹の事か...。」
「ああ....。」
織崎やその取り巻き(原作組)がその言葉で睨んでくる。
「....彼女...ユーリは?」
「まだ目覚めておらぬ。...よほど今までの苦しみが深かったのだろう。」
...ボロボロになって気絶した僕より目覚めが遅い...か。
それだけ、彼女も苦しんでたんだな。
「....ん?」
ふと、誰かが近づいてくる。
そちらに目を向けると、フローリアン姉妹が立っていた。
「えっと...その...。」
「すみませんでした!私が...私達が時間移動に巻き込んでしまったばっかりに...!」
姉の方...アミティエさんが妹のキリエさんの代わりに謝る。
...そうか、時間移動に僕らは巻き込まれて、そのせいで緋雪が死んでしまう目に遭ったと思って、責任を感じているのか...。
「...いいよ。遅かれ早かれ、緋雪はシュネーとして目覚めていた。過去に来て闇の欠片に影響されたなんて関係ない。....責任を負うのは、僕だけで十分だ。」
「ですが....!」
僕がそう言っても納得できないのだろう。アミティエさんは食い下がってくる。
...ちょっとひどい言い方になるが...。
「逆に言わせてみれば、緋雪を...シュネーを本当に理解していない奴に責任を負うとか言われる方が僕は嫌だ。...だから、責任を感じるな。」
「っ....はい...。」
まだ納得してないだろうけど、一応表面上はこれでいい。
...僕だって、表面上は平静を装ってるだけだしな...。
「...君は、辛くないのか?」
「辛くない?....そんな訳ないじゃん。幼馴染を、妹を!この手で、殺してしまったんだから...!...っ、ぐぅ...!?」
「ああもう、動かないで!」
クロノの問いに、少し勢い強く言う。
その際に体が痛んで椿に諌められてしまう。
「っ...すまない、失言だった。」
「...いいよ。僕もつい強く言ってしまった。」
痛む体を抑えながら、謝ったクロノにそう言う。
『王様ー!目を覚ましたよー!』
「...っと、彼女が目を覚ましたらしい。」
レヴィからの通信で、ユーリが目を覚ました事が分かる。
「っ....行ってくる。」
「本来なら安静にしてろ...と言うべきだが...言伝を頼まれたのだったな。」
「...悪い、ディアーチェ。」
椿に代わってシュテルに支えてもら
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