15話 似た者同士は惹かれ合う
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黒円卓の聖槍」
即座に黒円卓の聖槍を形成し振り下ろす、食人影で拘束させる暇など与えない…紫の直線がルサルカを狙う
「…………………え?」
しかしその刃はルサルカの体を切り裂くことなくその目の前で停止していた
「どうして………」
「悪い奴じゃなさそうだからかな?それに…さ…これ見て何か解らない?」
「黒円卓の聖槍………貴方…櫻井一族なの……」
「そっ、俺は櫻井空、櫻井一族の人間でこいつの主」
「それで神滅具持ちとか何なのよ…それ…」
頭が痛いのか少し顔を顰めるルサルカ
「まぁそれは置いといて…理由としては、似た者同士だから、少し親近感が湧いたかな」
1人ぼっちでいつも誰かに命を狙われてる、人と少し違うだけで迫害された、はぐれ者
「だからさ……一緒に来ないか?こんな所で怯えて暮らさずに自分らしくいれる所に来ない?」
同じ境遇の人間だから……きっと解り合える…目の前にいるのは魔女でも俺の知ってるゲームの登場人物でも無い。
ルサルカ・シュヴェーゲリンという1人の人間なのだから
「ぷっ……あはははは!貴方変わってるわね頭おかしいんじゃないの〜」
ルサルカは何言ってるのか解らずにケタケタ笑い
「確かに似た者ね私達、色んな奴から命狙われてて」
俺の場合は多少裏で誰か糸を引いてる気もしなくは無いが
「普通に暮らしたいのに暮らせない……」
確かに、普通に暮らしたいのになまじ力があるから狙われて
「私は魔女よ?貴方を不幸にするかもよ、それでも」
「残念ながら既に不幸のどん底だよ……だから……」
意味もわからずに転生させられて、あれよあれよと言う間に色んな事に巻き込まれてるのだ今更問題の一つや二つ増えても問題は無いのだ、空は
「俺と一緒に来い」
ルサルカを抱きしめ、耳元で囁く
「………うん…」
この日を境に村では魔女の話はバッタリ途絶えた
その直前に来た観光客が1人姿を消した事から
観光客が魔女と戦い相討ちになったや魔女と駆け落ちして何処かに消えたと囁かれるが真実は…
「さぁ!空!早く行くわよー!」
「おいコラ待てルサルカ!」
『賑やかになったな…』
村から出た2人と一匹が知っている
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