任せて!!
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「三人に見せたいものがあるんだけど〜、見たい?」
ニヤニヤと笑いを必死に堪えているような表情を見せる茶色の猫。三人と言うのは、おそらくセシリーたちエクシードのことを言っているのだろう。指名された彼女たちは、顔を見合わせ首をかしげていた。
「見せたいものって?」
「何々〜?」
「気になる!!」
誘い方とその後の薄ら笑いが三人の興味を引き立てたらしく、かなり食い付いてきている。セリーヌはそれでしめしめと悪者のような笑いを一瞬見せた後、言葉を紡いでいく。
「見たい?見たいでしょ?」
「いいから早くしなさい!!」
「「そうだそうだ!!」」
焦らし過ぎて反感を買った彼女は、興奮している三人を落ち着けると、セシリーの手を取りドアの方へと向かっていく。
「シャゴット、ナディ。三人は連れてくから〜」
「えぇ。よろしくね」
「お気をつけて」
子供たちを引き連れて部屋を後にしていくお母さん猫。四人の足音が聞こえなくなった頃、藍色の髪をした幼き竜が口を開く。
「ねぇ、一体どうしたの?」
顔をうつ向かせている白い猫に優しく問いかける少女。彼女とは初対面の天神と氷神も、疲労の色を隠せない目の前の猫を心配そうに見つめている。
「こんなことを皆さんにいうのは、間違っていると思うのですが・・・」
ただでさえうつ向いているのに、さらに顔を下げていくシャゴット。どうやら、相当な困り事があると考えるべきなのかもしれない。
「何かあるの?」
「あたしたちでよければ、力になるよ?」
俺とシェリアが顔を覗き込むようにしながらそう言う。隣に座っているレオンは、ボリボリとポッキーを食べながらも、視線は一切彼女から外すことなく、真剣な眼差しで次に出てくる言葉を待っている。
「シャゴット様」
「・・・そうですね」
後ろからナディが声をかけると、ついに覚悟を決めたシャゴットは顔を上げ、こちらを見る。
「実は最近、エクシードたちが誘拐されているのです」
「「「えぇ!?」」」
いきなり出てきたその言葉に驚愕して立ち上がる俺たち。
「誰に誘拐されたかは分かってるの?」
一人だけ冷静さを保っているように見えるレオンが座ったまま二人のエクシードへと質問を投げ掛ける。それに対し、今度は手を上下に振り続けている黒い猫が答える。
「この近くに闇ギルドが出没してて・・・そいつらに・・・」
「ほう・・・」
それを聞いた途端、顔色一つ変えずに手に持っていたクルミを握りつぶす氷の神。それを見てこの部屋にいる全員がゾッとしたが、俺やウェンディは気持ちがわかるから、何も言わずに元通りに座る。
「いつくらいからなの?」
「半年ほど前だったと・・・」
「どうして教えてくれなかったんですか?
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