任せて!!
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「着いたよ」
「「「「「デカッ!!」」」」」
村の中で一際大きな建物へと案内された俺たち。他の家は人間が入るには窮屈な大きさに見えたが、ここだけは俺たちの家の大きさと遜色ないサイズになっている。
「いつ君たちが来てもいいようにって、シャゴット様が」
ナディにそう言われて納得する。シャルルやセシリーが村に来ると、必然的に俺やウェンディも付いてくる形になる。そうなった場合、あの大きさだとどうすることもできないから、こういう屋敷が必要になってくるのだろう。
そんなことを考えながら屋敷の中へと入っていくと、応接室のような場所へと案内される。そこには、客人をもてなせるようにと大きめのソファやらテーブルやらが置いてあった。
「ここで待ってて。ぼきゅはシャゴット様を呼んでくるから」
そう言うと部屋から出ていくナディ。俺たちは言われた通り、この中で座って待つことにした。
「おっ!!バナナ発見!!」
応接室に置いてある棚の中をガサゴソと漁っていたレオンが、入っていたバナナを一房取り出す。他にもお菓子やら飲み物やらが入っていたのを確認すると、それをソファの前に置いてあるテーブルの上へと持ってくる。
「レオン。勝手に食べちゃダメだと思うよ」
「大丈夫大丈夫。後で断るから」
シェリアが注意してもお構い無しに食べ始めるレオン。こいつは自由すぎるよな。もっと“氷の神”の異名を持った人間らしく、周りの手本になるべきだと思うんだが・・・
「女王様は元気かな?」
「さぁ、どうかしらね」
「もう女王様じゃないけどね〜」
ウェンディがシャルルとセシリーと、これから会うかつてエクスタリアの女王だった、シャゴットについての話をしている。そういえば女王様って呼べばいいのかな?それとも名前でいいのかな?どっちで呼べばいいか迷いどころだ。
「ねぇねぇ!!あたしにも色々お話聞かせて!!」
「ラウもラウも!!」
「うん!!いいよ!!」
以前エクシードたちとどんなことがあったのか、気になって仕方がないといった感じのシェリアとラウル。ウェンディはそんな彼女たちに、嬉々としてエドラスでのことを話し始める。
「さっきのひょろ猫の態度・・・どう思う?」
ワイワイと盛り上がる少女たちの方を見ていると、片手にバナナとチョコレートを持っているレオンがボソッと耳打ちしてくる。
「わかんない。だけど、何かあったのは間違いないかな」
それに対し、まだ何も気付いていないウェンディたちに聞こえないように解答する。さっきの彼の表情は、少し困っているように感じる顔だった。その理由が何なのかはわからないけど、何かしら問題が起きていることには間違いないだろう。
ガチャッ
扉が開く音がする。そちらに意識を向けると、そこ
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