第四話
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「ななな、なんで黒城くんが呼び出されたの?!」
「おい、終夜!お前なんかしたのかよ?!」
「なにもしてないよ?!」
「じゃあなんで呼び出されたんだ?」
「知らない!つうか………
応接室………知らねぇ………」
教室が凍りつく。
刹那、扉が開く音が聞こえる。
そっとそっちを見ると黒髪で学ランを羽織った少年が立っていた。
「うわあぁぁああ!なんで雲雀さんが?!」
「黒城終夜のクラスはここだよね。」
「? そうだけど………」
「遅い。僕が呼んだのに………って、なに?」
「腕ケガしてる。消毒するから動かないで。」
終夜はポケットからティッシュと消毒液と絆創膏を取り出した。
ティッシュに消毒液を付けて、傷口に当てる。
「〜〜〜〜〜〜っっ!!」
雲雀はぎゅっと目を瞑り、沁みてくる痛みに耐える。
「やっぱり沁みるか………。」
「痛い。」
「あとは絆創膏を貼って………。これでよし。」
「別にこれくらいいつも通りなんだけどね………。でも、ありがとう。」
この時クラスの皆の思いは一致した。
雲雀さんが礼を言った?!と。
「で、俺に用があるんだろ?」
「あ、そうだった。これ。」
「なんだよ?」
「赤ん坊から。」
「赤ん坊??誰だ?」
終夜はきょとん、として問う。
「俺だぞ。」
「り、リボーン!」
「それはボンゴレリングだ。片方が雪で、片方が氷だ。」
終夜は二つのリングをまじまじと見つめる。
「雪は回復、防御。氷は攻撃特化だよ。」
「………俺、なにかに巻き込まれたな。」
そして終夜は心の中で叫ぶ。
平凡な日常をくれよ!
と。
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