第二十七話 デートじゃないのにその九
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ょうか。
「男の子には優しくよ」
「それはわかってますけれど」
「まだまだね、千里ちゃんは」
「そうですか?」
「そうよ。だからいい子じゃない」
何でこんなに阿波野君のことが気に入ったんでしょうか。まずそれが不思議で不思議で仕方ないことなんですけれど。どうしてもわかりません。
「同じ奥華よね」
「はい」
非常に残念なことに。
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